ジェンソン・バトンは、3年間マクラーレンでチームメイトを務めたルイス・ハミルトンとは、互いに多くのことを学び、ドライバーとして成長できたと語った。
これまでのキャリアをマクラーレンで過ごしてきたハミルトンは来季メルセデスに移籍することを決め、来年は若手セルジオ・ペレスがバトンのチームメイトになる。
マクラーレンをリードしていく用意はできているかとの問いに対してバトンは「もちろんだ」と答えた。
「そういう役割を果たすのはこれが初めてではない。BARでジャック(・ビルヌーブ)が去った後も同じ状況だった」
「当時僕はチームをリードする役割を果たした。今はそれを楽しみにしている。そういう状況では僕の力が最大限に発揮されるんだ」
「自分を中心としたチームを築き上げ、マシン開発に関して自分が好きな方向にチームを導いていくことができる」
バトンは、自分が快適に思えるマシンを開発するという面では自分ほどいい仕事ができるドライバーはいないと語った。
「ドライバーはそれぞれ走り方が異なる。ドライビングスタイルが違うんだ」とバトン。
「僕に関しては、自分が開発し、自分が乗って快適に感じられるクルマが必要だ」
「マシンのフィーリングがニュートラルでバランスがよくないと、うまくいかない」
「自分がクルマを開発し、自分にとって快適に思える状態にクルマを持って行く必要がある。そういう状況においては僕以上にいい仕事ができる人間は誰もいないと思う」
「でも僕の問題は、クルマをそういう状態に持っていけないと、他の人間より苦労してしまうことだ」
バトンは、3年間ハミルトンと組み、互いに学ぶところが大きかったと語った。
「ルイスはものすごく速い。彼ほどの速さを持つドライバーはそう多くない。1周の速さは圧倒的だ。でも誰もが知っているように、F1は1周で競うものではない」
「レースが重要なんだ。ポイントを獲得できるのはレースだ」
「もちろん彼は速さという点で手ごわいチームメイトだった。でも、一緒に働き、マシン開発をするという点でいいチームメイトだった」
「彼は今年、たくさんのことを学んだと思う。タイヤのケアをするという面で、1ラップの速さがすべてではないと理解したはずだ」
「僕らは互いに学ぶことができたから、このパートナーシップはうまくいったと思う」
「彼がそれを認めないとしても、僕らが互いに相手から学習したことは確かだ。それはふたりがドライバーとして成長するのに役立った」