ジェンソン・バトンとフェラーリは共に2013年に契約する可能性を検討していると報じられている。
バトンとマクラーレンの契約は今季末で切れるが、この契約には来季のオプションが含まれている。両者とも来季の契約を望んでいると発言しているにもかかわらず、バトンの残留は正式に発表されていない。
2012年の契約が発表されない理由はバトンがプロモーション活動にかかわる日数を減らすよう求めているせいなのかと聞かれたチームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュは、「全くそういうことではない」と否定したと、F1SAが報じている。
一方、南米のジャーナリスト、リビオ・オリチオは、19日のJornal da Tardeにおいて、バトンは2012年のマクラーレン残留は望んでいるが、その先については現時点では決定したがっていないと記している。
「答えは簡単だ。バトンはフェラーリに関心を持っている。そしてフェラーリも彼に関心がある」とオリチオは記している。
以前バトンとフェラーリのうわさが浮上した際には、両者とも否定した。しかしフェラーリは2012年の間にフェリペ・マッサと契約を延長するか、ナンバーワンドライバーのフェルナンド・アロンソのチームメイトを新たに見つけるかを検討することになる。
「バトンはフェラーリドライバーとしてふさわしい要素を持っている。速さがあり、フェルナンド・アロンソとうまくやっていくこともでき、常に最速グループの一員だ。アロンソの支持も得ている」とオリチオ。
そういう状況のために、マクラーレンはバトンと複数年契約を結びたがっているのだといわれている。
一方で31歳のバトンは、フェラーリで走ることなくキャリアを終えても後悔はないと語っているとも報じられている。
「子供のころには3つのビッグチームに心を躍らせていた。ウイリアムズ、マクラーレン、そしてフェラーリだ」とバトン。
「だからといって、子供のころの夢をかなえるためにフェラーリで走らなければならないというわけではない。大人になれば事情も変わる。僕は今ハッピーだ。ここでタイトルを獲れれば、もっと幸せだよ」
ウィットマーシュは、バトンとの契約について次のようにコメントしている。
「今その件について話し合っているところだ。これは内密に話し合うべき問題だと思う」
「長い年月にわたって共に働くための道を見つけられると確信している。私はそう願っているし、ジェンソンもそうであることを期待している」