バルセロナでのシーズン前最後のF1合同テストが2日目を迎え、11チーム11人のドライバーが走行、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
ベッテルは、5周のスティントの中で1分21秒865をマーク、前日のマーク・ウエーバーのベストタイムを大幅に更新した。ベッテルは午後には16周のロングランを2回行い、1分28秒台で走行している。
トロロッソのセバスチャン・ブエミが2番手に続いた。ブエミは午前中にレースシミュレーションを行い、午後の予選スタイルの走行の中でベストタイム1分22秒396を記録した。午後にはコース上でマシンをとめ、赤旗の原因となっているが、この日最多の120周を走りこんだ。
3番手はルノーのビタリー・ペトロフ。ペトロフは午前中はショートランとセッティングに取り組み、午後にはレースディスタンスを走り切った。
マクラーレンのルイス・ハミルトンが4番手。午前中にハミルトンはハイドロリックリークと2回のエキゾーストトラブルに見舞われ、予定していたレースシミュレーションを中止せざるをえなくなった。午後に行った予選スタイルの1周走行で、ハミルトンは4番手タイムをマークした。
5番手はフェラーリのフェリペ・マッサだった。マシンには新しいエキゾーストといくつかの空力アップデートが導入されていた。マッサは予選スタイルの走行は全く行わず、14周程度のロングランを繰り返し、レッドブルに匹敵するペースを見せていた。
フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、午前中に予選スタイルの走行を行い、一時3番手に位置していたが、最終的には6番手となった。燃圧のトラブルが発生したものの、118周を走り切り、ロングランも行っている。
ザウバーの小林可夢偉は7番手。可夢偉はC30のニューパーツの評価を行い、107周を走行、予定したプログラムをすべてこなしている。ベストタイムは1分24秒436だった。
8番手にはメルセデスのニコ・ロズベルグが入った。メルセデスはこの日、新しいエキゾーストとボディワークのアップグレードを導入、翌日以降にもさらなるアップデートを取り入れるということだ。メルセデスはベストタイムは目立つものではなかったものの、10周程度の中距離スティントでは1分27秒台といいペースを見せた。
ロータスのヤルノ・トゥルーリが9番手。トゥルーリはロングランを集中的に行い、タイヤのデグラデーションとセッティングの評価を行った。
10番手はウイリアムズのパストール・マルドナド。マルドナドはKERSのトラブルに見舞われ、午前中はほとんど走行できず、合計29周を走るにとどまった。
最下位11番手はヴァージンのジェローム・ダンブロシオだった。電気系のトラブルのためにダンブロシオは走行時間をロスしている。