1日、バレンシアのリカルドトルモ・サーキットにF1主要7チームが集まり行われた今シーズン初の合同テスト。その初日はフェラーリのフェリペ・マッサがトップタイムをマークした。

 終日にわたり晴れ間が広がったバレンシアはこの日の最高気温が15度、路面温度は20度にまで達した。ひさびさのF1復帰走行となるミハエル・シューマッハーに多くの注目が集まる中、初日の主役に躍り出たのはフェラーリのマッサだった。
 新車F10のセットアップとブリヂストンタイヤのマッチングに重点を置いたマッサは朝のセッションをトップで終えると、午後も精力的に走行を重ね、トータル102ラップの最多周回で堂々のトップタイムをマーク。昨年の事故以来となる本格走行にもかかわらずライバルたちに健在ぶりを見せつけた。

 BMWザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、フェラーリからコンマ2秒の遅れとまずまずの走りを見せた。チームにすっかり馴染んだというこのベテランは、新生ザウバーにとって励みとなる2番手タイムでこの日の走行を切り上げている。
「ポジティブな一日だった」とデ・ラ・ロサ。「マシンは走り始めから信頼性が高く、時間をロスすることなくほぼ完璧にプログラムを遂行することができた。あらゆる変化にもマシンは非常に良い反応を見せてくれた」と新車のファーストインプレッションを述べた。明日、火曜日はいよいよ小林可夢偉がC29のステアリングを握る。

 チームメイトのニコ・ロズベルグからマシンを引き継いだシューマッハーは午後のセッションから参加した。すぐに自身のペースに持ち込むと、ロズベルグよりも1周多い40周を走り抜き、若いチームメイトを約コンマ5秒引き離して3番手に位置した。チーム代表のロス・ブラウンは、「今日はニコと初めての仕事を行い、さらにミハエルとも再び作業を共にすることができた。メルセデス-ベンツのワークスチームとして無事に一日を終え、とても特別な一日になった」と初日の感想を語っている。

 5番手につけたマクラーレンのテストドライバー、ゲイリー・パフェットは主に新車MP4-25のシステムチェックを入念に走行を重ねた。ウイリアムズはルーベンス・バリチェロが6番手につけるも、午後でのセッション終盤にコース上でストップしてしまい、この日唯一となる赤旗の原因を作っている。
 セバスチャン・ブエミの駆るトロロッソSTR5もギヤボックスのトラブルで多くの時間をガレージで過ごすこととなったが、セッションの残り僅かで7番手となるタイムを刻んだ。ルノーでのファーストランを見せたロバート・クビカが最下位だった。

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