ウイリアムズのテクニカルディレクター、パトリック・ヘッドは、昨年のシンガポールでのルノーの不正疑惑に関し、もし本当にそういうことが起きていたのだとしたら、責任者に厳格な処分を下すべきだと述べた。

 ネルソン・ピケが、2008年のシンガポールGPで、チームの指示で故意にクラッシュし、チームメイトのフェルナンド・アロンソの優勝に貢献したとFIAに対して申し立てている。FIAは調査を行った後に、世界モータースポーツ評議会の臨時会合を行うことを決定、ルノーを召集した。ルノーチームとマネージメントディレクターのフラビオ・ブリアトーレはピケ親子に対する訴訟手続きを開始、これに対してピケは、自分は真実を言っていると主張している。

 ヘッドは、2008年のシンガポールで、トラブルのために予選15位で終わったアロンソの第1スティントをわずか12周にするという戦略、そしてピケのタイミングのいいアクシデントに疑問を感じたという。
「15番グリッドのアロンソに12周分の燃料しか積まないというのは、極めて異例なことだと思った」とヘッドは言う。
「異例の決定だと考えられ、当時いろいろなウワサが出た」

 しかしヘッドは、ピケは当時自分のシートが危うくなっていたと主張しているものの、ひとりのドライバーが故意に、チームを助けるためにコンクリートバリアにクラッシュするなどということは、信じがたいことだと語ると共に、もしそういう指示があったのだとしたら指示をした人間が悪いとも述べている。
「ネルソンはまだ若いが、もし故意にマシンをクラッシュさせるとかスピンさせるといったことを求められたとしたら、契約の問題があったとしても、その時にノーと言うべきだったと思う。若者はプレッシャーがかかるとミスを犯すものだ。もし実際にそういうことがあったのだとすれば、彼(ピケ)にそうするよう求めた人間が99パーセント悪い。もしそうだとしたら、責任を負うべき人間にはきわめて厳しい対処がなされるべきである」

「このスポーツはとても複雑だ。これはスポーツではないという人間もいる」とヘッド。
「(不正行為が)継続的に行われているということが明らかになったなら、当然のことだが、誰もF1というレースに関心を示さなくなるだろう。自分が見ているものを信じられなくなるわけだからね。同様に、示唆されているように、誰かが運営上の手順を、アドバンテージを得るために利用していたのだとしたら、厳格に処分されるべきである」

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