ニコ・ヒュルケンベルグは、ロータスのシートを獲得できなかったことに関していつまでも思い悩むことなく、今後のキャリア向上に気持ちを集中させていくと語った。
ロータスのボスは、投資者との契約がまとまり財政的な安定を得られれば、キミ・ライコネンの後任としてヒュルケンベルグを選びたいと述べていた。しかし取引完了が遅れた結果、ロータスは多額のスポンサーマネーをもたらすといわれるパストール・マルドナドを選んだ。
結局フォース・インディアへの復帰を決めたヒュルケンベルグは、資金を持たなかったためにロータスのシートを失ったという失望にとらわれているかという質問に対し、今のF1では資金が重要なのは仕方のないことと割り切っていると答えた。
「(資金を持ち込むドライバーたちに関して)人はそれぞれの意見を持っている」とヒュルケンベルグ。
「こういうことは今に始まったことじゃない。この数年、金銭的な支援を得てF1の世界に入ってくるドライバーたちを何人も見てきた。彼らにとってはその状況はポジティブなことだ」
「僕にはそういった形で提供できるものがない。その状況の中でなんとか頑張るしかない。それが現実だ」
「こういうことを経験したのはこれが初めてではない。(2010年には)ウイリアムズのシートを失っている」
「この問題について悩んで時間を費やしたりはしていない。自分のキャリアが正しい方向に向かうよう、重要な問題にエネルギーを注ぎこみたいと思っている」