オーストラリアGP開催期間中に危険運転をしたルイス・ハミルトンに対して、オーストラリアのビクトリア州交通大臣は、現在、同州で展開中のキャンペーンのスローガンである「馬鹿なことをするな」というフレーズを用いてハミルトンを非難した。また、地元で交通ルールを守っていなかったと告白したマーク・ウエーバーに対しても苦言を呈している。

 ハミルトンはオーストラリアGP金曜日の走行後、路上で“バーンアウト”(タイヤを空転させ、タイヤスモークを激しく出す行為)を行い、地元警察に検挙、車両を一時押収された(下記関連ニュースを参照)。
 後にチームからのリリースを通じて謝罪をしたハミルトンだが、このあとは罰金などの処罰が下されることになる。

 また、この件に関してマーク・ウエーバーは冗談交じりに「自分がヨーロッパへと離れてから、ここオーストラリアに戻ってくる間に、この国の交通ルールはずいぶんと変わってしまった。交通教則をしっかりと読んで運転しないといけないようだ」と語り、レースウイークには速度超過やルールを守らない駐車を何度かしていたことを告白し、非難を浴びていた。

 この行為に対してビクトリア州の交通大臣を務めるティム・パラスはハミルトンの行為は他人を死に巻き込み恐れがある危険な運転行為だとして非難。
 ウエーバーの地元である、キャンベラ近郊の街、クイーンビアンでは先週、スピードを出しすぎた盗難車との事故で一家が亡くなる事故が起こったばかり。ビクトリア州では交通安全キャンペーンをスタートさせ「馬鹿なことをするな」という直接的なスローガンをつい最近、展開し始めていた。

 そんなタイミングで起こったハミルトンの行為に対して、パラスはウエーバーの件にも触れ「率直に言わせてもらえば、彼に“馬鹿なことをするな”と言いたい。マーク・ウエーバーのやったことは、まだ、他人を巻き込むことはないが、ルイス・ハミルトンが行った行為は死に追いやる可能性がある」とラジオ局3AWに話している。

「我々は世界の中でもベストといえる、交通安全キャンペーンを実施しているが、状況は危機的なものとなっている」とビクトリア州交通局副コミッショナーのケン・レイ。レイはふたりのドライバーは、彼らを尊敬する若い人たちの手本となるように務めなければならないと苦言を呈し、「我々は危険な運転に対する取り締まりに関しての謝ることはない」と語っている。
「この州の取り組みのおかげで、ふたりのドライバーのファンはまだたくさん生存しているはずだ。マークには交通安全のメッセージ発信に対して責任感を持ってもらいたい」

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