カナダ人ドライバーのジャック・ビルヌーブが、今も2010年のF1シート獲得のため懸命な努力を続けていると語った。
1997年のF1ワールドチャンピオンであるビルヌーブは、2006年のシーズン途中にロバート・クビカにシートを奪われて以来、およそ3年半のあいだF1から遠ざかっているが、先日ビルヌーブ自身が2010年はこのスポーツに復帰したいとの意志を示したことから複数のチームと関係がウワサされていた。
とくに昨年11月にはイギリスにあるロータスの本部を訪れており契約間近という報道もなされたが、チームはその後にヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コバライネンのふたりを起用することを発表、ビルヌーブは未だにどのチームとも契約を交わすことができていない。
「多くの人々がロータスに注目していた」とビルヌーブはAuto123.comに語っている。
「ただ、僕はロータスで働いている友人のジーノ・ロサトに会いにいったんだ。それに彼は市販車部門で働いている。だから新しいF1チームとは何の関係もないよ。確かに多くの人々がこのことに興奮しただろうけれど、チームのボスとはいかなる話もしていない」
現在ビルヌーブには、ルノーのほかザウバーやトロロッソ、カンポス、USF1の5チームと契約できるチャンスが残されている。しかし今の状況についてビルヌーブは「みんなが信じられないくらい努力しているが、今のところ話せることは何もない」と語っており、シート獲得は厳しい状況であるとの考えを示している。