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F1ニュース

投稿日: 2011.05.27 00:00
更新日: 2018.02.16 02:37

ピレリ、スーパーソフトとソフトの性能差は1.2〜1.4秒


ピレリのPZeroレッド、モナコの市街地サーキットでデビュー

2011年5月26日、モナコ

ピレリの新型PZeroレッド、スーパーソフト・タイヤが今日、モナコGPでデビューを果たしました。全長3.340kmのタイトでツイスティなサーキットで、2度のフリー走行セッションが行なわれました。

コース上ではPZeroイエロー、ソフト・タイヤも使用され、特に午前中のセッションではレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが1分16秒619の最速タイムを記録するなど、ソフト・タイヤが中心となりました。しかし午後のセッションではフェラーリのフェルナンド・アロンソがPZeroレッドで1分15秒123の最速タイムを記録してトップに立ちました。気温は27度、路面温度は45度まで上昇しました。新型PZeroレッド・タイヤにはサイドウォールに赤のストライプが入れられ、テレビ画面上での識別がしやすいよう配慮されています。

ドライバーたちによってスーパーソフトとソフトの性能比較が行なわれ、両者の間にはラップタイムにして1.2〜1.4秒の性能差があることが分かりましたが、それだけではなく、滑りやすくタイヤに厳しいモンテカルロの市街地サーキットで重要となる耐久性の確認も行なわれました。

レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは、午後にスーパーソフト・タイヤで22周を走行しており、ソフト・タイヤと組み合わせて使うことで、決勝では2回ないし3回のピットストップになるものと予想されます。

今日のフリー走行セッションは、土曜日に行なわれる予選に向けて非常に大切な準備作業でした。モナコで勝利を収めるために極めて重要なのは、予選です。過去7年間のうち、6回はポールシッターが優勝しているのです。

2回のフリー走行を終え、ピレリは非常に特別なゲストをモーターホームにお迎えしたことを光栄に思います。モナコ公国の国王である、アルベール大公をお迎えしたのです。ピレリの最高執行責任者のフランチェスコ・ゴリと対面され、ピレリの訪問者帳に記帳されました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々のホスピタリティユニットにアルベール大公をお迎えできたことをこの上なく嬉しく思います。モナコの統治者である大公は素晴らしいレースを開催され、それはまさしくF1カレンダーの中でもハイライトと賞賛されるべきでしょう。今日は各チームとも、滅多にない環境で我々のタイヤを試すという貴重な体験ができたはずです。スーパーソフト・タイヤのデビューに際し、我々もパフォーマンスと耐久性の両面で非常に勇気づけられる結果が得られました。最も重要な土曜日の予選を楽しみにしています。彼らがいかにタイヤの性能を最大限に引き出せるか、そして決勝に向けてどんな戦略を採ってくるのかに注目しましょう」

タイヤに関して
ピレリのPZeroレッド、スーパーソフト・タイヤは、かつてF1で使われていた予選専用タイヤのようなものだと表現されてます。ピレリの予選専用タイヤは驚異的な性能を誇り、下位チームが上位チームを食う活躍に貢献しました。例えば1990年のアメリカGPでは、ミナルディのピエルルイジ・マルティニが、ポールポジションのゲルハルト・ベルガーからわずか0.02秒以下の差で2番グリッドを獲得したことがありました。


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