2013年韓国グランプリ予選
決勝では2ストップ戦略が予想される

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、今シーズン6度目のポールポジションを獲得し、現時点で今シーズン最多のポールポジション獲得ドライバーとなっています。韓国での2度目のポールを獲得したベッテルは、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤを使用して、1分37秒202を記録しました。韓国グランプリ用として、P Zeroレッド・スーパーソフトとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。興味深いことに、過去3年間の韓国グランプリでは、ポールシッターは優勝を手にしていません。ベッテルとメルセデスのルイス・ハミルトンがフロントローに並ぶのは、今シーズン5度目となります。

気温25°Cの温暖なドライコンディションの下、大半のドライバーがミディアムタイヤでQ1を開始しました。マルシャとケータハムの両ドライバー、ザウバーのエステバン・グティエレスが最初にスーパーソフトタイヤを使用しました。セッション終盤、ロータスのキミ・ライコネンが、スーパーソフトを使用してセッション最速タイムを記録しました。

Q2に進出した全ドライバーがスーパーソフトタイヤでセッションを開始し、ハミルトンが最初のベンチマークを記録しました。その後、セッション終了3分前時点で、ベッテルがスーパーソフトを使用した1回のランでトップに立ちました。このベッテルのタイムがQ2の最速タイムとなりました。

路面の改善がコンスタントに進み、ラップ計測のタイミングが重要になったQ3では、進出した全ドライバーがP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤを使用しました。レッドブルの両ドライバーは、2回予定しているランの1回目を行うために、セッション序盤からコースに出ました。ほぼ同じタイミングでメルセデスの両ドライバーがこれに続きました。ベッテルが1回目のランで最速タイムをたたき出しました。フェラーリとザウバーの両ドライバーは、セッション終盤に1回のみのランを行う戦略を採りました。ロータスは、チーム内で戦略を分け、ロマン・グロージャンが2回のランを行い、ライコネンが1回のみのランを行いました。

ベッテルは午前中の最終フリー走行でも最速となり、2番手にはチームメイトのマーク・ウェバーが続きました。ベッテルは、スーパーソフトタイヤを使用して、ウェバーが記録していた最速タイムを塗り替えました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「現時点で、両コンパウンド間の性能差はラップあたり約0.8秒となっており、シンガポールグランプリよりも大幅に差が縮まっています。この点が決勝での興味深い戦略の基盤を形成しますが、同時に、上位勢がスーパーソフトコンパウンドを使用する必要無くQ1を通過できた要因でもあります。各セッションが進むにつれて、グリップレベルが改善したため、多くのドライバーがセッション終盤で自己ベストの更新を狙っていました。予選全体を通じて多様な戦略が見られ、Q3でもさまざまアプローチが採られていましたが、明日の決勝では、通常の状況下であれば、2ストップが主流になると予測しています。大きな不確定要素が天候で、今晩と明日の朝、にわか雨が降るとの予報が出ています。決勝そのものはドライが続くと思われますが、決勝時の午後の気温がこれまでよりも低下すると予測されます。とはいえ、少なくとも台風は回避できたようです」

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