ピレリが、2日間にわたるF1タイヤのテストを終了し、希望していたとおり大量のデータを収集できたとして、満足感を表した。
17、18日、ムジェロでニック・ハイドフェルドがトヨタの2009年型マシンTF109を走らせ、2011年F1に使用するタイヤのテストを行った。ドライコンディションに恵まれる中、ピレリは新たなPZeroタイヤのプロトタイプバージョンによって、フロント&リヤタイヤのプロファイルおよびコンストラクションを決定するためのプロセスに取り掛かった。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンブリーは、来季のF1復帰に向けていいスタートが切れたと述べている。
「これは我々にとってF1復帰の最初のステップだ。タイヤのパフォーマンスにも、得られた情報にも非常に満足している」とヘンブリー。
「フロントおよびリヤタイヤのプロファイルとコンストラクションを決定する作業に集中した。このプロセスを今後の数回のテストで引き続き行っていく」
「極めて短期間で今日のこの状態までたどりつくために、多くの人々が非常に努力した。その努力は信じられないほど素晴らしいものだった」
「トヨタチームはたいへんプロフェッショナルであり、優れた信頼性あるマシンを提供してくれた。ニック・ハイドフェルドとの関係をスタートさせることができたことにも、非常に喜んでいる。彼は多くのフィードバックとサジェスチョンを与えてくれた」
「ムジェロは、摩耗の激しい路面で、長い中~高速コーナー、ヘアピン、素早い方向転換の必要な箇所がある。そのため、性能テストを行う場としてとても優れている。狙いどおりに進行しており、分析するための大量のデータを収集してテストを終えることができた。これは我々がまさに望んだとおりの状況である」
テストは今後、ヘレス、モンツァ、ポール・リカールで行われる。最終戦アブダビの後、チームが初めてピレリタイヤを試す予定となっている。