べッテル、ピレリでの今季7回目のポールポジションを獲得

2011年6月25日、バレンシア

2011年のF1世界選手権第8戦ヨーロッパGPの予選では、世界王者であるレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが、PZeroイエロー・ソフト・タイヤで1分36秒957を記録し、今シーズン7回目のポールポジションを獲得しました。自身にとって通算22回目のポールポジション獲得です。今季ここまで、レッドブル・レーシングは相変わらず予選で負け知らずのままです。

ベッテルのポールタイムは、自身が記録した昨年のポールタイム1分37秒587よりも0.5秒以上も上回るものでした。

ベッテルはQ1ではPZeroホワイト・ミディアム・タイヤを使用し、Q2とQ3ではPZeroイエローへと移りました。FP3ではPZeroイエローで1分37秒258を記録して昨年のタイムを上回りましたが、セッション序盤のPZeroホワイトでの走行でも、その時点での最速でした。

コンディションは予選を通してドライで暑く、気温は27度、路面温度は46度まで上がりました。Q3ではまずフェラーリのフェルナンド・アロンソが暫定首位に立ちましたが、マクラーレンのルイス・ハミルトンがこれを上回りました。しかしQ3の中盤にベッテルがPZeroイエローで記録した1分36秒975は、ポールポジションを奪い返すのに充分なタイムでした。

残り2分の時点で、ベッテルは先ほど使用した同じソフトタイヤでもう一度アタックに臨みましたが、自己ベストの更新はなりませんでした。しかしチームメイトのマーク・ウェバーは同じくPZeroイエローでタイムを更新し、ベッテルに並んで2番グリッドから決勝に臨むことになりました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日の暑いコンディション、そしてアグレッシブなこのサーキットにラバーが乗った状態での、PZeroホワイトとPZeroイエローのタイム比較は興味深いものでした。チームにもよりますが、両者の間には1秒以上の開きがありました。明日もこのように暑いコンディションで、同じような路面温度になると思われますが、PZeroイエローのペースの良さは、PZeroホワイトのより高い安定性と耐久性によってバランスがとれるでしょう。PZeroホワイトは今週末が実戦デビューとなりましたが、非常に良いパフォーマンスを発揮しています。各チームがこれを明日のレースでどう使うか、非常に興味深いところです」

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