ラリー界の異端児としてその名を轟かせる人気ドライバーのケン・ブロックが、この夏ピレリのF1マシンでテストドライブを行うことになった。
今回のドライブは、ピレリのF1タイヤ開発プログラムの一環として行われるもので、使用されるマシンは2009年にトヨタワークスが走らせた「トヨタTF109」。このマシンに、ド派手なスタントアクションで知られるブロックが乗りこみ、700馬力を誇るF1マシンの操縦に挑む。
テストは8月5日にモンツァで行われる予定で、事前にピレリのテストドライバーであるルーカス・ディ・グラッシが2日間ほど走行。彼はブロックのF1初体験にも同席し、走行をサポートすることになっている。
「幸運なことにこれまで様々な素晴らしいイベントを経験させてもらってきたけど、F1に乗れるなんて格別だね!」とブロックは語っている。
「誰もがF1はモータースポーツの最高峰だと言う。それがどんなものか、体験するのが待ちきれないよ。2010年から僕のパートナーでもあり、この素晴らしい機会を与えてくれたピレリには、本当に感謝しているよ。F1はものすごく特別なクルマだから、僕にどこまでやれるかは現実的に考えなきゃいけないね。でも最高に楽しい経験になることは間違いないし、異次元の世界を体験してみたいと思っているよ」
一方、ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは次のようにコメントした。
「ケンが我々とともにF1を初体験することになり、非常に嬉しく思っています。その舞台として、モンツァ以上の場所はないでしょう。この素晴らしいマシンを心ゆくまで味わってもらいたいと思います」
「ケンのことはジムカーナや世界ラリー選手権の活動を通して良く知っています。彼の献身的なアプローチには非常に感心していますし、技術的なフィードバック、そして彼にしかできない宣伝効果もそうです。彼がピレリのF1タイヤについてどんな感想を持つのか楽しみですし、世界中にいる彼の大勢のファンがF1マシンに乗る彼の姿を楽しみにしていることでしょう。ケンはそのキャリアを通じて既にありとあらゆる経験をしてきた人物です。そんな彼に新たな経験を提供できるのですから、非常に喜ばしいことです!」
ブロックはこのテストでピレリのスーパーソフト、ソフト、ミディアム、ハードという4種類のコンパウンドを体験する予定。タイヤに“非常に厳しい”ことで知られるブロックが、ピレリのタイヤをどう評価するのか注目が集まるところだ。
ブロックがタイヤにどれだけ厳しいかは、この動画を見れば一目瞭然!
