ピレリF1タイヤを使った初の合同テストがアブダビでスタートし、初日19日は、フェラーリのフェリペ・マッサがトップタイムをマークした。
全12チームが初めてピレリタイヤを装着、13人のドライバーが走行を行った。各チームはソフトおよびミディアムコンパウンドのタイヤを使用、2日間で8セットが用意されている。
マッサは94周を走りこみ、1分40秒170でこの日のトップとなった。このタイムは、17日に同じヤス・マリーナで行われた若手ドライバーテストでレッドブルのダニエル・リチャルドがマークしたトップタイムの約2秒落ち。
「最初から安心して走ることができ、ネガティブな驚きは全くなかった」とマッサはコメント、ハード側のタイヤでのロングランには少し苦労した部分があったが、ソフト側のタイヤはロングランも1周の走行もよかったと感想を述べている。
2番手には新チャンピオン、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、マッサから約コンマ3秒差で続いた。ベッテルは、タイヤは予想以上によかったと語っている。3番手はマクラーレンのゲイリー・パフェットだった。
BMWザウバーの小林可夢偉が4番手。可夢偉は83周を走りこみ、ベストタイムは1分40秒950で、マッサのタイムとは約0.8秒差だった。テクニカルディレクターのジェイムズ・キーは、タイヤはすでにいいレベルにあると述べている。
5番手はルノーのロバート・クビカ。クビカはR30にテクニカルトラブルが発生したため、走行を39周で切り上げた。
ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが6番手。バリチェロは空力テストを行った後にタイヤの評価に取り掛かった。
フォース・インディアからはポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルが参加。午前中に走ったスーティルは10番手、午後に走ったディ・レスタは7番手となった。午前中にエキゾーストトラブルが発生し、修復に時間がかかったため、ふたりはそれぞれ約20周ずつしか走行していない。
8番手はメルセデスのニコ・ロズベルグ、9番手はトロロッソのハイミ・アルグエルスアリだった。新興チームトップはヴァージンのティモ・グロックで11番手。12、13番手にはロータスのヘイキ・コバライネン、HRTのパストール・マルドナドが続いた。