来年はフェラーリのサードドライバーに就任する予定のジャンカルロ・フィジケラが、来季13番目の参戦枠を確保したザウバーのレースシート獲得を目指していることを明らかにした。イタリア・ボローニャで開かれているモーターショーで今後のプランを語った。
モーターショー開幕日の4日、会場にあるスクーデリアのブースを訪れたフィジケラは、シーズン終盤に自らが走らせたカーナンバー3のF60を披露するとともに集まった多くのファンのサインに応じた。
そのなかでフィジケラは、今季途中でフェラーリへ移籍するという冒険に後悔はなかったかとのジャーナリストの質問に次のように答えている。
「後悔はないよ。なぜなら幼いころからの夢が叶ったんだからね。もちろん僕自身のため、そして何よりチームのためにうまくやれることを期待していたけれど、残念なことにそれはうまくはいかなかった」とフィジケラ。
「それでも2010年の僕は確かにチームのサードドライバーであり、これからもフェラーリ・ファミリーの一員だよ」
一方でフィジケラは、過去に在籍したこともあり、前日の3日に2010年の参戦が認められたザウバーへの可能性を聞かれると、「まず最初に彼らが選手権に参戦できることをうれしく思っている。チームのことはよく知っているし、彼らとは非常にうまくやれていたから協力できればと思っている。可能かどうかフェラーリと検討してみるよ」と述べ、ザウバーからの参戦を模索していることを明かした。
なおフィジケラは、このイベントの翌日にはルーマニアへと飛び首都ブカレストのダウンタウンにオープンしたフェラーリ・ストアのオープンイベントに出席している。