フォース・インディアF1チームは3日、ジャンカルロ・フィジケラを放出することを決定したことをプレスリリースで発表。決定は3日の24時間以内になされ、金銭的なやり取りは発生していないという。
フォース・インディアのチームプリンシパルであるビジャイ・マルヤは今回の決定にあたり「ジャンカルロと彼のマネージメントチームが昨日、私のところにフェラーリドライブに向けてアプローチしてきた。すべてのイタリア人ドライバーにとってフェラーリでレースを戦うことは長年の夢だろう。もちろんジャンカルロも例外じゃない。誰もこれを止めることはできないよ」と語る。
「今回の移籍にあたり、フェラーリとは一切の金銭面でのやり取りは発生していない。今季の合意はお互いの信頼と、ジャンカルロ、そしてこのスポーツ全体を考えたことだ。コンペティティブなイタリア人ドライバーがモンツァでフェラーリをドライブするのはこの困難な時期のF1にとって良いことだ」
フィジケラは念願のフェラーリドライブが実現したことに対し、チームに感謝の念を述べている。「今回、僕がフェラーリがをドライブすることを認めてくれたビジャイに本当に感謝したい」とフィジケラ。「フェラーリをドライブするということをずっと望んでいたんだ。そしてビジャイが認めてくれたことで、それが現実となった。フォース・インディアは今や、強豪チームのひとつになった。彼らもともに望みを叶え、幸運があるように祈っている」
なお今回のフィジケラの移籍に対し、フォース・インディアは代役のドライバーを近日中に発表するとしている。