フェラーリは、2010年のF1タイトルを取り逃がした責任をとり会長ルカ・ディ・モンテゼモロは辞任すべきだと主張する一部政治家に対し、これを退ける声明を発表した。
イタリア北部同盟党のロベルト・カルデローリは、フェラーリは最終戦アブダビで“正気でない戦略”をとってフェルナンド・アロンソのタイトル獲得のチャンスを失ったと強く批判、ディ・モンテゼモロの辞任を求めた。これを受け、フェラーリはディ・モンテゼモロおよび副会長ピエロ・フェラーリのふたりのコメントを発表した。
「政治家であるカルデローリが人生の中で、フェラーリが産業およびスポーツの面でこの国のために成し遂げてきたことの1パーセントでも成し遂げる日が来たら、その時彼は返答に値する男になるだろう」とディ・モンテゼモロは述べている。
ピエロ・フェラーリは次のようにコメントした。
「イタリアの一部政治家およびひとりの大臣が昨日のレースの後に行った発言に、私は驚き、そして悲しんでいる。我々のモータースポーツ人生において良いときでも悪いときでも政治家が干渉してきたことは、フェラーリにおける私の人生の中でこれまで一度もなかったし、今後もそうであること望む。しかしフェラーリが世界におけるイタリアのイメージのためにどれだけ大きな貢献をしてきたかを考えるなら、それは一部の政治家が成し遂げてきたことより確実に大きな貢献であると申し上げるしかない」
また、ディ・モンテゼモロは次のようにも述べたとautosport.comが伝えている。
「部外者である一部政治家が、物事がうまくいかない時にギロチン刑を求めようとしているのを残念に思う」