今シーズンのコンストラクターズ選手権で2位を獲得したフェラーリ。昨年から今年にかけて進歩したマシンパフォーマンスの影には燃料、潤滑油を供給するシェルの力があった。

 前年のランキング4位から一転しブラジルGP終了時点で3勝をマーク。ここまでチームが躍進できた背景にはパワーユニットのパフォーマンス向上も大きかったが、それと同じくらいシェルが開発した今季仕様の燃料と潤滑油も影響していたという。

 シーズン中のパワーユニットのアップグレードに合わせてシェルも計5種類の燃料を新しく持ち込み、供給していた。シェルのイノベーションマネージャーであるガイ・ラブトは、次のように語っている。
「我々の開発プログラムは常に積極的でいる」とラブト。
「今年新しい5つの燃料製剤を供給した。その結果、パワーユニット全体のパフォーマンスを25%向上させることができた。これは相当なマージンとなったよ」
「実際サーキットのラップタイムにすると、1周あたり約0.5秒の向上。1レース全体で計算すると約30秒の向上につながった」

「シーズン中のパワーユニットのアップグレードに合わせて、我々も燃料を最適化させ、その時々に合ったベストなものを供給。これをフェラーリとともにシーズンを通して行ってきた」

 来季もパワーユニットの開発が一部認められる。そうなれば燃料と潤滑油がもたらす役割はまた重要なものになるとラブトは考えている。

「技術的な視点から言えば、興味深いことに我々が持っている能力を発揮させるチャンスが現在のルールの中にはまだあった」
「パワーユニットが進化すれば、それに見合った燃料や潤滑油も必要になってくる。これを今年はフェラーリとともに成し遂げることができたので、今後も継続して我々の開発プログラムも積極的に進めていきたい」

 燃料の供給に関してはF1でも長い歴史を持つシェル。フェラーリとはミハエル・シューマッハが加入した1996年からタッグを組み、今年で20年目を迎える。
 この長いパートナーシップで生み出されたノウハウや経験が、以前に比べパワーユニット開発の制限された現在もパフォーマンスの向上につながっている。

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