ベルギーGPで不本意な結果に終わったフェラーリは、イタリアGPに向けてバイラノで直線テストを行うことを決め、タイトル争いを諦めないとの姿勢を示した。
ベルギーGPでフェルナンド・アロンソは、予選では新品ソフトタイヤでアタックに出た際に雨が降り、10位に沈み、決勝では1周目にルーベンス・バリチェロにヒットされ、不安定な天候の中でタイヤ選択を誤り、最終的には自らのミスでリタイアを喫した。一方のフェリペ・マッサは4位に入ったものの、コンストラクターズ選手権でフェラーリはトップのレッドブル・レーシングから80点、アロンソはトップのルイス・ハミルトンから41点離されている。
チームはベルギーGP翌日の月曜に通例のミーティングを行い、会長ルカ・ディ・モンテゼモロ出席の下、F10に導入した新たなコンポーネンツの効果と、パッケージのポテンシャルを最大限に生かせなかった理由を分析した。
フェラーリは、コース上でテストをしていない新たなソリューションにすぐに結果を求めるのは難しいこと、金曜フリー走行での天候が不安定だったためにエンジニアたちの作業が困難になったことを、低迷の理由として挙げた。これを踏まえ、さらにイタリアGP用の空力テストのために、バイラノでエアロテストを行うことが決まったという。
今年のモンツァはタイトルを最後まで戦う希望を維持する意味で非常に重要だとして、フェラーリの以下のように述べている。
「さらに後れをとれば、挽回のチャンスをつかむのは難しくなるだろうことはマラネロの誰もが承知している。そのため、チームもドライバーたちも、スパの敗北を埋め合わせたいという強い気持ちを抱いている。モンツァでは2006年以来勝利していないが、優勝争いすることを目指す」