フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、チームは予選Q3でのパフォーマンスを改善しなければならないと述べた。それを実現し、最後まで諦めずに今後も優勝を狙っていくと彼は言う。

　この4戦でフェルナンド・アロンソは、2位、優勝、2位、3位を獲得、全ドライバー中、最多のポイントを獲得しているものの、すべてグリッドは2列目か3列目からスタートしている。チームは、もっと上位のグリッドを獲得できれば、決勝で楽に戦えると考えている。

「決勝でのパフォーマンスから考えて、我々は力を持っていると思う」とドメニカリ。
「（ハンガリーでの）今週末の結果については、この結果を変えたかもしれない多くの要素があった。我々は予選Q3のパフォーマンスを改善しなければならない。まだ十分に力を発揮できていない」
「レースペースは悪くない。こういった（低温でウエットの）コンディションはマクラーレンのマシンとそのドライバーたちにとって完璧な状況だった」
「だが過去4戦はそれぞれ異なるコンディションで、常に難しい状況だったにもかかわらず、フェルナンドは誰よりも多くのポイントを獲得した」

　ドメニカリは、高温のグランプリになればフェラーリはうまく戦えるはずだと述べている。
「これは我々のパフォーマンスに影響する重要な問題だ。特に重要な周でタイヤを暖めなければならない場合にね。もちろん気温は今後上がってくるだろう。同時に我々はマシン開発をさらに進めていかなければならない」
「ベルギーのパッケージはいいし、モンツァにはスペシャルパッケージで臨む。それと同時にいい仕事をしなければならない。シーズン後半にはいいレースをして勝利を狙わなければならない。その結果、自分たちがどのポジションにいけるかが分かるだろう」

　ポイントリーダーのセバスチャン・ベッテルはアロンソと89ポイント差をつけているが、ドメニカリはタイトルの可能性が本当になくなるまで諦めないと語った。
「選手権は非常に難しい状態だ。我々にできるのは、次の数戦で勝ちを狙うことだけだ。その結果を見てみよう。セバスチャンは苦戦し始めるかもしれない。考えづらいかもしれないが、そう願う。我々が彼らにチャレンジしていければ、数字上、まだチャンスはある。我々の目標は、信じ、そして一年の最後まで戦うことだ」