フェラーリは韓国GPに2012年の開発のため新しいフロントウイングを持ち込み、週末を通してフェルナンド・アロンソのマシンでテストした。
チームは金曜に新フロントウイングのテストをした後、土曜と日曜にもアロンソのマシンに新ウイングをつけて走らせた。SPEEDによると、金曜のプラクティスではメカニックたちが写真を撮られないよう新ウイングの前に立って壁を作っていたということだ。
メディアから新しいフロントウイングについて聞かれアロンソは多くを語らなかったという。
「これはチームの問題であって、ジャーナリストには関係ない」とアロンソが韓国で述べたとLa Gazzetta dello Sportが報じた。
「前にも言ったけれど、最後の4戦で僕らは2012年について多くのことを理解する必要がある。シーズン終盤の今の時期は、コンマ1秒速くなったとか失ったとかいうことは、来年のマシンの方向性を見つけることに比べれば、ほとんど重要ではない」
「僕らは目的を持って作業をしている。それを君たち(レポーター)が理解するのは簡単なことではない」
アロンソは今は2012年のマシンに重点を置いていると語ったとAS紙は伝えている。
「(シーズンの残りは)来年に向けて経験を積むための作業をするつもりだ。いくつか実験的なものを試し、週末にどうアプローチするかも試してみる」
現在ランキング3位のアロンソだが、来年のマシンをよくすることの方が今季のドライバーズランキングより重要だと語った。
「情報を収集して(2012年のマシンを)コンマ1秒速くできて、その代わり選手権5位で終わるというなら、それでも僕は構わない」
「これは2012年のマシンのための開発の実験だった」とチームプリンシパルのステファノ・ドメニカリが述べたとBBCが伝えている。
「我々は今シーズン初めに風洞との相関関係に関して問題を抱えた。そのため、来年への準備をするにあたり、風洞のデータがコース上の結果とマッチしているかどうかを確認することが重要だった」
「初期のデータは問題なく、よく一致していると思う」