スペインGP後、フェリペ・マッサはシーズン途中に解雇される可能性もあるとの推測がなされているが、フェラーリはそれを否定した。
スペインGPではチームメイトのフェルナンド・アロンソが2位表彰台を獲得したのに対し、マッサは1周遅れの15位に終わった。
アロンソは現在、セバスチャン・ベッテルと同ポイントでランキングトップに立っているが、マッサが2ポイントしか獲得していないため、フェラーリはコンストラクターズランキングで4位に沈んでいる。
レース後、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリが次のように述べた。
「今週末は不運だったが、フェリペがそれに対して反応し、次のモナコから挽回することを期待している。我々がコンストラクターズタイトルをも争うためには、彼のポイントが絶対に必要なのだ」
またフェラーリは公式サイト上で、マッサはここ2年と比べて今季は不調であるとした上で、「次のモナコGPからギヤをチェンジすることを期待している」と述べている。
フェラーリのこういった発言から、マッサへのプレッシャーは高まっており、シーズン中にでも交代されるのではないかとの推測がなされ、候補としてロータスのテストドライバー、ジェローム・ダンブロジオの名前も挙がった。
しかしフェラーリは16日、マッサの解雇が近いとの報道を否定した。
「今朝報道を読むと、あるコンセプトに関して翌日に違う解釈がなされていた。おかしなことだ」とフェラーリはtwitterでコメントした。
「月曜夕方に私たちのウェブサイトで発表された文章は、ドメニカリが日曜夜にフェリペに関して言ったことを反映したにすぎない。それだけのことだ」
「フェリペの後任候補は何度となく報じられてきたが、今回も誰かが候補を推薦するいい機会を得たようだ。今回はダンブロジオだ……」
フェラーリのスポークスマン、ルカ・コラジャンニは、ブラジルのO Estado de S.Paulo紙に対して今週、次のようにコメントしたとmotorsport.comが伝えている。
「2013年のドライバーについてはまだ決めていない。だがフェリペは除外されてはいない」