フェラーリは7日、ヘレスF1合同テストで新車F2012のテストをスタートした。この日のタイム自体はいいものではなかったが、フェラーリはマシンのデザインを大きく変更させたため、今はデータを多く集めることに集中していると述べた。
初日の走行を担当したのはフェリペ・マッサ。この日フェラーリは新車のハンドリングに関するデータ収集に集中、マッサは69周を走行、ベストタイムは1分22秒815で12人中9番手だった。キミ・ライコネンがマークしたトップタイムからは3秒以上離されている。
しかしフェラーリは、テストでは各チームがさまざまなプログラムで走っているため、タイムは関係ないと述べている。
チーフデザイナーのニコラス・トンバジスは、この日のテストでは、データ収集に集中し、タイムは気にしなかったと語った。
「このマシンは前年型から大きく変更されており、コンセプトが全く異なっている。そのため微調整にも時間がかかる。だから今日はストップウォッチは見ず、マシンの挙動をできるだけ深く理解するために、多くのデータを集めることに集中した。やるべきことは多いが、フェリペによって300kmを走破したのは喜ばしいことだ」
「我々はさまざまなソリューションを試さなければならなかった。今後の数日も同じことをする。予想どおりの結果を出したものもあれば、そうでなかったものもある。だがそれを見極めるのがテストだ。テストの目的は、マシンの挙動を理解し、開発するベストな方法を見出すことだ」