フェラーリのチームプリンシパルを務めるステファノ・ドメニカリは、決勝レースでの戦略ミスを認めた上で、それに至る3つの理由があったと明かした。
ドメニカリはレース後のプレスリリースにおいて、「3つの理由から間違った戦略を選んでしまった」と、フェルナンド・アロンソへのピットストップについて語った。
「我々は2台のクルマをライバルにつけ、そして柔らかいタイヤの摩耗具合を過度に心配していた。それにコース上で後続のマシンを抜くことの難しさをそれほど考慮に入れていなかった」と告白した。
だが、チームを束ねるドメニカリは今回のミスに至った経緯について、チーム内で犯人探しのようなマネをするつもりはないと語っている。
「今は我々がどのようなプロセスを経てこのような決断に至ったかについて議論するのは全く意味がないと思っている。勝つときも負けるときも、我々はいつもチームとして戦っているからだ」
「フェルナンドに対しては心から祝いたい。彼は並はずれたドライバーであり、並はずれて強い人間だ。コクピット内外から強いリーダーシップを発揮してくれた。来年はさらに良いマシンを彼とフェリペ(・マッサ)に与えるつもりだ。彼らが日々、チームのためにトラックや自分の家で捧げてくれた努力には改めて感謝したい」
「7月の時点で、我々がチャンピオンシップをリードした状態でアブダビに行くと思っていたのは、フェラーリ以外では非常に少なかっただろう。何度も言うが、今は深い悲しみにある。だが我々は頭を上げていかなければならない。私たちは常に勝利を求められるフェラーリであり、2位は敗北なのだ。それはこのスポーツのひとつであり、受け入れなければならないことだ。最後になるが、ベッテルには心から祝福を言いたい。彼は最も速いマシンを持っていた。ベストであったことは何よりもポイントが証明している」