フェラーリのチーフデザイナー、ニコラス・トンバジスは、フェラーリがここ数戦でパフォーマンスを向上させているのを見て、今季タイトルを狙える可能性があると確信できたと語った。
シーズンオフテストからシーズン序盤は、F2012にはライバルたちと戦う力がなかったが、フェラーリは少しずつパフォーマンスを向上させてきた。現在フェルナンド・アロンソは、ポイントリーダーのルイス・ハミルトンから2ポイント差の2位に位置している。
「すべては大勢のスタッフが膨大な作業を行ってきた結果だ。」とトンバジス。
「この数カ月はハードだったが、それがマシンパフォーマンスを大きく改善させることにつながった。冬季テストの1回目以来気付いたマイナスポイントすべてに対処しようと決めて取り組んできた」
「いい悪いは別にして、フェラーリは毎戦勝たなければならず、常にコンペティティブでなければならないという期待をかけられている」
「シーズンをスタートする時点では、我々には競争力がなかった。それは私個人にとっても、私の同僚たちにとっても、大きな衝撃だった」
「この数カ月は厳しい時期だったが、我々は懸命に冷静に問題に取り組んだ。この数戦は我々全員の士気の高揚につながった。我々は仕事を成し遂げられると確信できたのだ」
フェラーリはシーズン前テスト期間の後半になって、それまでテストしてきたエキゾーストシステムの実戦投入を断念、それによってマシン開発がさらに遅れることとなった。しかし、フェラーリはそれ以降もそのエキゾーストデザインの改良に取り組み、カナダGPに新たなエキゾーストを導入した。
「モントリオールのエキゾーストレイアウトは、マシンをデビューさせたヘレスでテストをしたものに類似している」とトンバジス。
「以前のものの方が複雑で、さまざまな問題を引き起こし、ラップタイム向上にもあまりつながらず、ドライバーもメリットを感じなかった。そのため我々はそのデザインを断念した。その間、マシンの弱点の解決に努め、最初の大規模な変更をスペインGPに間に合わせた」
「しかしエキゾーストに関しても、オリジナルバージョンと同種類でありながら、もっとしっかりした、シンプルなシステムの開発に取り組み、それをカナダで導入した」
フェラーリはヨーロッパGPで、さらに改善を加えたエキゾースト、フロントウイング、フロアを持ち込む予定であり、ライバルたちに圧勝できるようになるまでさまざまなアップデートを導入し続けていくという。
「最初の状況を考えれば、今の時点で我々は現状にそれなりに満足している。だがまだレースを支配できる状態でも、すべてのレースに勝てる状態でもないから、完全に満足してはいない。我々は常にそれを目指しているのだ」
