フェラーリとその親会社フィアットが、MotoGPチャンピオンのバレンティーノ・ロッシをフェラーリF1のサードカーに乗せることができたら嬉しいという発言を行った。
今週、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、ロッシを2011年にフェラーリF1に乗せるためにはなんでもすると語った。
フェラーリの公式サイトには、モンテゼモロが“冗談で”ロッシをサードカーに乗せるという話をしたと記されている。
「バレンティーノをフェラーリに乗せ、F1でも勝たせるためなら何でもやる。彼はMotoGPですでにタイトルを獲っているのだから」
昨年、ディ・モンテゼモロはF1に1チーム3台体制で参戦できるよう規則変更を行うことを求める発言を行い、その後、プライベートチームにマシンを提供するというアイデアもほのめかしている。ロッシは過去に何度もフェラーリF1マシンをテストしており、一番最近には今年の1月にバルセロナでF2008を走らせ、キミ・ライコネンが持つラップレコードから約コンマ2秒落ちのタイムを記録している。
フェラーリ広報担当のルカ・コラジャンニは、CNNに対して以下のような発言を行った。
「大手マニュファクチャラーがプライベートチームに対してサードカーを用意するという可能性は、F1の魅力を高めるために非常に有効である。バレンティーノ・ロッシのような極めて優れたチャンピオンが関与する可能性があるとすれば、より一層効果は高まるだろう」
また、ロッシのチームのタイトルスポンサーであるフィアットのチーフエグゼクティブ、セルジオ・マルキオンネは、イタリアのメディアに対して次のようにコメントしたと、motorsport.comは伝えている。
「ルカはフェラーリのサードカーにバレンティーノを乗せたいと言っている。彼(ロッシ)がそうしたいのであれば素晴らしいアイデアだ」
31歳のロッシは、現在MotoGPのランキングで首位に立っており、今季末で現在のヤマハとの契約が切れる。しかし今のところ彼は今後も2輪の世界にとどまるつもりであり、6月のイタリアGPまでには今後のことを決めたいと述べている。