過去に1990年代から2000年代にかけて、ベネトンやアロウズ、ミナルディ等で活躍した元F1ドライバー、ヨス・フェルスタッペンの息子であるマックス・フェルスタッペンが、今季弱冠16歳でヨーロピアンF3に参戦する可能性が出てきた。
CIA-FIAワールドKZチャンピオンシップの13年チャンピオンに輝いたマックスは、1997年生まれの16歳。今季はフェラーリ・ドライバーアカデミー(FDA)がサポートするフロリダ・ウインターシリーズで四輪デビューを果たし、セブリングのレース1では昨年のヨーロピアンF3のチャンピオンを獲得したラファエレ・マルチェッロなど、四輪経験者を上回ってみせた。
マックスはリバースグリッドのレース2ではクラッシュを喫し、レース3ではジャンプスタートによりドライブスルーペナルティを受けたものの、すでにフォーミュラ・ルノー2.0のテストやF3のテストもこなしており、F3テストでは鮮烈なタイムを記録した。
父であるヨスは、マックスが今季カートからそのままF3にステップアップするのではないかと語っている。
「マックスはヨーロピアン・フォーミュラ・ルノー2.0、もしくはヨーロピアンF3を見据えているよ」とヨスは息子の将来を語る。
「マックスのドライビングスタイルはF3に合っているだろう。彼はテストでも速かったからね。マックスはそれまでF3に乗ったことはなかったのに、6〜7周で一気にレースペースで走れたんだ。マックスにはそれほど困難ではないし、ダウンフォースが大好きみたいだ」
「我々はFDAの代表であるルカ・バルディセッリと、プレマパワー・チームのレネ・ロジンと話をしているんだ。もうじき決断できるだろう」
「マックスの習熟のためにはひとつのシリーズに集中した方がいいだろう。彼ならすぐに成し遂げられると思うがね。F3ではスピードを見せつけることが大事だ」