フォルクスワーゲングループが早ければ2013年にはF1に参戦する方向で検討を進めていると、フォルクスワーゲン・モータースポーツを率いるクリス・ニッセンが興味を認める発言を行った。
昨今の経済危機により、ホンダやトヨタ、BMWがF1から撤退したが、フォルクスワーゲン・モータースポーツのボスであるクリス・ニッセンによれば、現在検討されている小排気量ターボのエンジン規定が発効した場合、アウディ、ポルシェを含むフォルクスワーゲングループがF1に参戦するべく検討をしているという。
「先にひとつ言えることは、誰もがF1の新しいエンジン規定を公式には知らないと言うことだ」とニッセンはブリスベーン・タイムズに語る。「それがクリアになるまでは、フォルクスワーゲンを含む誰もが関心があるとは言えないということだ」
「まず、FIAには2013年か14年にスタートする規定を正式に決めて欲しい。それがF1が蘇ることにも必要だ。F1は今危機に瀕している。とても高価だし、政治的な話が多すぎてメーカーは嫌気が差している。個人的には、F1こそ最も魅力的で最高峰のモータースポーツと思っているのだが」
「第一に、優れた自動車メーカーは何かしら良いモータースポーツの計画を持っているべきだと考えている。第二に、その優れた自動車メーカーは常にF1に対する関心を持っているべきだ。最高にして最大のスポーツだからね。もちろんとてもコストがかかることだが」
ニッセンは、もしフォルクスワーゲンがF1に参戦するならば、ブランド面の観点から3つのブランドに価値があるという。
「私はモータースポーツを担当しているが、グループ全体の戦略は担当していない。ただ、グループの中でアウディ、フォルクスワーゲン、そしてポルシェが適当だろう。シュコダやセアト、それにベントレーは財政面で適当ではないと思う」