トロロッソのチームプリンシパル、フランツ・トストが、セバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリはレッドブル・レーシングにふさわしい能力を持ってはいないと判断して彼らの不採用を決めたと語ったが、これに対してブエミが失望を表した。
ふたりは昨年末になって契約延長をしないことをトロロッソから通知された。ブエミは今年レッドブルとトロロッソのリザーブドライバーを務めることになったが、アルグエルスアリはF1における役割を確保できていない。
トロロッソは姉妹チームであるレッドブルのために若手ドライバーを育成する役割を担っており、今年はふたりに代わって新人のダニエル・リカルドとジャン-エリック・ベルニュを起用することを決めた。
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、ふたりとも勝者になるポテンシャルがないと語ったが、トストはそれに同意し、「このチーム(レッドブル)は世界タイトルを2回獲ったチームであり、起用されるドライバーは、レースで勝ち、選手権を制する能力を持っていなければならない。そういった面から考えて、セバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリについて再検討がなされた」とコメントした。また「ふたりともレッドブルに感謝しなければならない。レッドブルのサポートがなければF1の世界に入れなかったのだから」とも述べている。
このトストのコメントに対してブエミが失望を表したとYallaf1が伝えた。
「チームから出された後、アルグエルスアリも僕もトロロッソに関してひと言も悪いことを言っていない。僕らは常に忠誠心を示していた」とブエミはBlick紙に話したという。
「だからボスが突然あんなネガティブなコメントをしたことに驚いた」
今年リザーブドライバーを務めるブエミだが、それをチャンスととらえようとしている。
「もちろん自分でレースができればその方がよかった」
「でもこの新しい役割が僕の人生におけるチャンスとなるかもしれない」