スクーデリア・トロロッソのチームプリンシパル、フランツ・トストは、同チームはルーキー育成を目的としているため、2012年のドライバーラインナップからセバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリを外したと説明した。
トロロッソはふたりを残留させるものとみられていたが、14日、来年のドライバーとして新人ダニエル・リカルドとジャン-エリック・ベルニュの起用を発表した。
ブエミもアルグエルスアリも2011年にいいパフォーマンスを見せていたため、この決定は驚きをもって受け止められた。しかしトストは、ふたりの起用はチームの方針とは合わないと説明した。
「我々のところでセバスチャンは3年、ハイミは2年半過ごした」とトストはチームのインタビューにおいて語っている。
「ふたりともチームのためにとても頑張ってくれ、ベストを尽くしていい結果を出してくれた」
「だが、スクーデリア・トロロッソの方針は昔から『ルーキー育成スクール』であり、2シーズンを過ぎれば、そのドライバーはもはやルーキーではない。スクーデリア・トロロッソのドライバーがレッドブル・レーシングに移れるのが理想だが、レッドブルには今シートに空きがない」
「厳しい決定だと思われるかもしれないが、F1の環境は厳しいものだ。それに、トロロッソは、ドライバー選択の方針について常に明らかにしてきた」
2012年のドライバー発表の前日にオーストリアのレッドブル本社で会合が行われ、そこでブエミとアルグエルスアリの放出が決まったと、トストは明かしている。