ピレリは、F1予選Q3で全く走らないなどしてタイヤをセーブする戦略をとるチームがいることを批判、これによってグランプリの盛り上がりが損なわれていると主張しているが、メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンはこれを否定した。

 今季のレースではタイヤをうまく管理して走ることが非常に重要であり、トップ3とそれより下との差が大きいため、Q3に残ったトップ3チーム以外のチームは、1回だけのアタックにとどめたり、全くタイムを出さないなどして決勝のためにタイヤをセーブすることがよくある。メルセデスGPもQ3でしばしばそういった戦略をとっている。

 ピレリはQ3で全10台が走らない状況を批判し、解決策を探しているが、ブラウンは、トップ4以下のチームが予選でタイヤをセーブすることで決勝で上にチャレンジするチャンスが出てくるなら、レースを損なうことにはなっていないと考えている。

「考え方はふたつあると思う」とブラウンが語ったとITVが伝えている。
「逆にある意味関心を引き付けることになるかもしれないという考え方もある。集団後方だが新品タイヤを持っていれば、決勝でチャンスが拡大するかもしれない」
「我々は今、トップ3チームから大きな差をつけられている。そのため、決勝で戦えるようにタイヤをセーブしようという戦略につながる」
「もし決勝で前とのギャップを縮められれば、もちろんチャンスをつかむ」
「(この問題をなくすための)方法はあるが、私は今の状況を完全にネガティブにはとらえていない。観客は誰がポールを獲るかということにも、トップ10後方のマシンで新品タイヤを持っていて、チャンスを狙っているマシンはどれなのかにも関心を持っている」
「だからポジティブな面もあると思う」

 ピレリはQ3で走る台数が少ないことを憂慮し、予選が活気づくように予選用タイヤを導入することも以前提案した。ブラウンは、Q3で10台すべてを走らせるには、トップ10のマシンは自己ベストタイムをマークしたタイヤで決勝をスタートしなければならないという規則をやめればいいと述べている。
「この状況をなくすには、土曜Q3で使ったタイヤを返し、日曜朝にタイヤを取り替えられるというシステムにすればいいかもしれない。そうすればQ3でタイヤをセーブしようなどとは思わなくなる」
「この戦略が利益を生まないようにする手段は他にはあまりないと思う」

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