メルセデスにパディ・ロウが加入し、ロス・ブラウンの去就に関心が集まっているが、ブラウンは来年もメルセデスに残ると示唆している。
マクラーレンの元テクニカルディレクターであるロウは、6月上旬にメルセデスに技術担当エグゼクティブディレクターとして移籍した。ロウは将来、現在チームプリンシパルを務めるブラウンの後任になるものとみられている。
ロウがブラウンに取って代わる時期を決めるのは誰なのかと聞かれ、メルセデスのモータースポーツ部門のボスであるトト・ウォルフは、ブラウンの考え次第であると述べた。
「(ブラウンからロウへの)移行はまだない。彼(ブラウン)がボスだ。移行については彼が決める。このことについてはもっと先になってから話し合う」
「今のところこの件について話はしていない」
ブラウン自身は、F1レギュレーションが大幅に変わる2014年のチャレンジを楽しみにしていると述べ、活動の継続を示唆した。
「来年に向けて我々はいい状態だ」とブラウンが述べたとBBCが伝えた。
「私はこの楽しみを逃したくない」
BBCは、2015年にパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰するホンダが、ブラウンを現在のF1プロジェクトのために迎え入れたいと考えているとのうわさがあると報じている。しかしこれに関し、以前ホンダF1チームの代表を務めたブラウンは「その話は全く知らない」と答えたということだ。
ロウは、自分がブラウンの後任になる具体的な計画は今のところないと述べている。
「今はロスがチームプリンシパルだ。彼がチームプリンシパルの座にいつまでとどまりたいと思うか、我々には分からないし、そういうプランは決められていない」
「いつの日かロスがもっと上のポジションに昇格するか、今の座から退くか、いずれかを望んだ時、我々はそれに対応する能力を発揮し、強力なリーダーシップを維持することができるだろう」