ティレル、ベネトン、プロストでチームマネージャーを務めた経験を持つジョアン・ビラデルプラットは、この2戦、ブラウンGPの競争力が低下しているのは、資金が底を突きかけているからであり、今後の見通しも明るくないとの考えを示した。
シーズン序盤は無敵に見えたジェンソン・バトンだが、この2戦で獲得したポイントは7ポイントにとどまり、最大のライバル、レッドブルに2戦連続の1-2を許した結果、セバスチャン・ベッテルとのポイント差は21点にまで縮まってしまった。BGP 001は気温が低いコンディションで力を発揮できないのは明らかだが、ビラデルプラットは、ブラウンの不調の原因は金銭的な問題なのではないかと推測している。
「ブラウンにとって、ホンダ離脱以来、孤立化していることが問題になり始めている」とビラデルプラットはEl Paisにおけるコラムに記している。
「いくつかスポンサーを獲得したものの、大きな契約はない。ヴァージンが提供する額も多くはなく、彼らはすでに来年は契約しないことを明らかにしている。つまりマシンにかける資金がないということで、これは問題だ」
「これまで彼らはホンダの金で活動してきた。バルセロナで導入した開発ですら、日本の金によるものだ。他のチーム、特にレッドブルと比べると、今の(ブラウンGPの)改善ペースは明らかに鈍い」
さらにビラデルプラットは、ドイツGP後にルーベンス・バリチェロがチームへの不満を爆発させたことにより、これまでブラウンGPチームの内部にあった調和とバランスは失われてしまうだろうとも述べている。
