スクーデリア・トロロッソからシーズン途中で解雇されたセバスチャン・ブルデーが、ショックと失望を表し、契約違反の可能性があるとして、トロロッソへの法的措置を検討していることを明らかにした。
16日朝にチームはリリースを発表、ドイツGPをもってブルデーがチームを離れたと公式に認めた。トロロッソはSTR4に大きなアップデートを施して次戦ハンガリーGPに臨む予定であり、今季低迷していたチームのパフォーマンス向上が期待されていた。
昨年はシーズン途中のアップグレードにより、ブルデーはそれまでの不振を抜け出し、安定してポイントを狙えるようになっただけに、大幅なアップデートを前にしての解雇に、ブルデーはより一層憤っている。
「スクーデリア・トロロッソが現シーズンの終了まで僕を走らせることを認めない決断を下したことに、非常に失望し、ショックを受けている」という声明をブルデーは発表した。
「僕は、スクーデリア・トロロッソはこの行動によって、僕に対する契約上の義務の不履行を起こしたものと考える。また、僕の行動の中に、契約を終了するとのチームの決定を正当化するものは一切ないと確信している」
「スクーデリア・トロロッソの決定は、チームの契約上の義務の明確な違反にあたると考える。僕は弁護士に、法的措置を取る可能性を含め、この状況を検討するよう指示した」
「ハンガリーGPでは、チームが現在の不振から抜け出すために、新たな、極めてコンペティティブなレーシングパッケージが導入される予定だっただけに、このグランプリを前にチームの決定が直ちになされたことに、より一層いらだちを感じている。もしこの新しいパッケージでレースをするチャンスが与えられていたら、満足いく結果を挙げる可能性があったと確信している」
ブルデーは応援してくれているファンに対する感謝を表すと共に、F1でのキャリアを諦めたりはしないと述べている。
「僕のモチベーションは損なわれていない。僕は今後もF1のプロジェクトに強く専心していくつもりだ。F1のためにアメリカでのキャリアを捨ててきたのだから」
