2010年のモータースポーツシーズンもほぼ終わり、世間は師走まっただ中。今年はどんな1年だったか、その年のうちに振り返ってみましょう……ということで、オートスポーツweb上で注目を浴びたニュースを、テーマごとにひとまとめ。1回目となる今回は、あんまり起きては欲しくなかった『災害・災難』編です。
3月
今年はいつになく“災害”でモータースポーツ界が影響を被ったシーズンでしたが、まず最初はWTCC世界ツーリングカー選手権第2戦メキシコ。洪水の影響で中止になりました。
●WTCCメキシコ戦は中止に。代替イベントは開催されず（2010.03.09）
WTCC第2戦メキシコは洪水のため中止に
4月
災害という意味では、直接的では無かったにしろ、世界中のモータースポーツに影響を及ぼしたのが春のアイスランドにおける火山噴火。飛行機が飛ばず、関係者の多くがサーキット周辺に足止めとなりました。
●F1関係者の多くが中国GP後飛べず（2010.04.20）
残りのレースはすべて中国で？ 火山噴火の影響でF1のロジスティクスが大混乱
●一時はスペインGPの開催が危ぶまれることも（2010.04.21）
エクレストン「スペインGPの中止はない」。F1貨物、依然上海で足止め
●火山噴火の影響は開幕戦を終えたFIA GT1世界選手権にも（2010.04.20）
火山噴火の影響はFIA GT1も 関係者がアブダビで足止め状態
9月
一方、今年の国内モータースポーツ界に衝撃となったのが、スーパーGT第7戦富士の台風7号による大雨の影響で中止が決まったことでしょう。
●大雨当日には、富士で東海大学のLMP1マシンのテストが行われていた（2010.09.08）
東海大学、富士でテスト敢行も台風で走れず
●一夜明け、被害状況が少しずつ明らかに（2010.09.09）
小山町大雨災害……週末SGT開催の富士の状況は？
●9日夕刻には正式に中止が決定（2010.09.09）
大雨の影響によりスーパーGT第7戦は中止が決定
サーキットでは開催に向け懸命の復旧作業が続けられていたものの、近隣道路のほとんどが雨により崩壊。地域住民のための数少ない生活道路を興行により占拠する訳にはいかない……という苦渋の決断で中止が決定されましたが、その直後から、GTドライバーや関係者を中心に、小山町復興に向けたチャリティイベントが六本木・横浜・大阪で開催され、多くの義援金を集めるという活動が行われ、国内モータースポーツ界が一致団結した素晴らしい動きが見られました。
●六本木・横浜のイベントはたくさんのファンが詰めかけた（2010.09.12）
小山町チャリティイベントはGTファンが詰めかけ大盛況！
●大阪でもチャリティイベントを実施。GTドライバーも駆けつけた（2010.09.13）
大阪でも小山町チャリティイベント開催 ドライバーも参戦
9月〜10月
大雨……では無いにしても、雨の影響により工事が長引き、開催が大いに危ぶまれたのは初開催のF1韓国グランプリ。最終的には、ギリギリで開催にこぎつけましたが、中でもこのニュースは世界的に話題となってしまいました。
●工事用クレーンが転倒。観客席に倒れる（2010.09.30）
本当に平気!? 韓国GPの現場でクレーンが転倒し客席破壊
結果的に無事レースは開催されましたが、天候は雨……。日没が迫る荒れたレースとなりました。
●暗闇が迫るレースで、レッドブル勢は全滅（2010.10.24）
RBR全滅、波乱の韓国GPはアロンソが制す。可夢偉8位
来季は「もっと良くする」という韓国GPのオーガナイザー。今年は宿泊面等でも問題がありましたが、来季はぜひとも良いレースを披露して欲しいものです。
●KAVOの会長、ユン?チョー・チャンが謝罪（2010.10.21）
韓国オーガナイザーが謝罪。「来年はもっとよくする」
11月
自然災害もあれば、残念ながら人間による“人災”もありました。中でも、今年顕著だったのがブラジルGPでの強盗。
●バトンは装甲メルセデスに乗り無事（2010.11.07）
バトン、武装強盗団に襲われるも難を逃れる
●ザウバーのスタッフは災難（2010.11.09）
ザウバーのメンバー、ブラジルで拳銃強盗の被害に
一方、イギリスではなんとあのバーニー・エクレストンに強盗を働く輩が発生。エクレストンは襲われウブロの高級腕時計や宝飾品を奪われてしまいますが、“転んでもただでは起きぬ”のがさすが!?
●ガールフレンドといた所を襲撃される（2010.11.26）
エクレストン、強盗に襲われて怪我
●怪我を負った顔でウブロの広告に出演（2010.12.08）
バーニー、青あざで広告に。奪われた時計の魅力を宣伝
80歳のバーニーですが、来年も図太くF1界を牛耳ってくれそうな予感です……
