今週のF1合同テストが最終日を迎えた20日、ヘレスは天候に恵まれ、参加11チームは終日ドライコンディションにおいて走行を行った。マクラーレンのジェンソン・バトンが唯一1分18秒台に入り、今週総合のトップタイムをマーク。前日はトラブルに泣いたBMWザウバーの小林可夢偉は約コンマ3秒差の3番手につけた。
チャンピオン、バトンは、タイヤ比較、空力、メカニカルセッティングなどに取り組み、午前中はショートランを繰り返し、午後にはロングランを行った。108周を走行したバトンは1分18秒871でこの日のトップに立つと共に4日間総合トップとなった。
2番手はルノーのロバート・クビカ。クビカは午前中は燃料搭載量の評価を行い、午後にはロングランとセッティングに取り組んでいる。
BMWザウバーの可夢偉が僅差の3番手に続いた。19日にはトラブルが発生したため走行時間を大きくロスしたが、この日は順調に周回を重ねて117周を走行、1分19秒188のタイムで可夢偉は4日間総合でも3番手となった。
4番手はフォース・インディアのビタントニオ・リウッツィ。リウッツィはセッティングおよび異なる燃料量でのマシンパフォーマンスの評価などをトラブルなく行っている。
メルセデスGPのニコ・ロズベルグが5番手。ロングランでのセッティング、タイヤ比較などの作業をドライコンディションで行うことができて有意義だったと、ロズベルグはコメントしている。
6番手にはフェラーリのフェルナンド・アロンソが続いた。何度か出た赤旗によって、セッティングおよびレースシミュレーションの作業が妨げられたものの、アロンソはマシンのパフォーマンスと信頼性に満足感を表している。
トロロッソのハイミ・アルグエルスアリが7番手。アルグエルスアリは空力評価とレースシミュレーションに取り組んだ。
姉妹チーム、レッドブルのマーク・ウエーバーが8番手に続いている。ウエーバーは3種類のタイヤの評価のためロングランを行ったものの、エンジントラブルが発生。約2時間半をロスするが、エンジンを交換し、セッション終盤に再びコースに戻っている。
ウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグは137周を走りこみ、9番手タイムをマークしている。
10番手はヴァージンのティモ・グロック。グロックはハイドロリックトラブルに見舞われ、28周しか走行できずに今週のテストを終えた。
ロータスはトップのバトンから約4.6秒落ちで最下位11番手に。ヤルノ・トゥルーリがこの日初めてテストに参加、大きなトラブルなくこの日最多の141周を走りきっている。