10日、最終日を迎えたヘレス合同テストは、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムでこのオフ初のテストを締めくくった。

 3日目で走行を切りあげたメルセデスを除く9チームで行われたヘレステスト最終日。そのなかでトップタイムをマークしたのは、前日までタイムシートの下位に沈んでいたフェラーリの新車F2012で、フェルナンド・アロンソが午前中に記録した1分18秒877というタイムは、4日間の総合でも4番手というタイム。新車勢ではロータスに次ぐ2番手タイムというものだった。
 ただ、タイムとは逆に、F2012はこの日も油圧系のトラブルを起こし、午後の走行時間を大幅にロス。チームが今テストで最重要に掲げていた開発作業は消化不良のまま終わり、この日午後のセッションも2回のタイムランのみで、周回数も39周にとどまっている。

 トロロッソの新車STR7をドライブしたジャンーエリック・ベルニュは、本家レッドブルのセバスチャン・ベッテルを僅差で退け2番手につけた。そのレッドブルは、朝のセッションでエンジンの電気系統にトラブルが見つかり、その後パーツを交換したものの、チームは予防措置として午後の走行を前にエンジン交換を行っている。

 セットアップに加え、空力評価、サスペンションジオメトリーの分析などを行ったマクラーレンのルイス・ハミルトンが4番手。5番手につけたロメイン・グロージャンは途中、水漏れのトラブルに見舞われたものの、この日も95周の距離を稼ぎ、好調のうちにテストを終了。ロータスとしてもトータル4日間の総周回数が唯一400周を上回った。

 中2日あけでコースに戻ってきたザウバーの小林可夢偉は、マシンのセットアップに加え、空力とタイヤの比較評価に取り組みトータル76周を走行。トップからコンマ9秒差の1分19秒834をマークし、全体の6番手につけた。しかし、マシンはオイル漏れで赤旗中断の原因を作ってしまい、可夢偉もおよそ2時間の走行をロス。それでも、セッション終盤にはチームの努力で再びコースに戻り、セッション終了までに18周を走りきった。

 フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは前日のテストでジュール・ビアンキがクラッシュしたため、この日が新車での初走行となったが、失った遅れを取り戻すために精力的な走り込みを行い90周を消化。7番手ながらタイムを1分19秒台にのせた。

 ウイリアムズのブルーノ・セナは、途中で何度かマシンをストップさせる場面もあったが、朝のレースシミュレーションに続き午後もパフォーマンスの開発と生産的な一日を過ごし、最多の125周を記録。最下位は117周を走ったケータハムのヤルノ・トゥルーリとなっている。

 ヘレステストはこれで終了。次回はバルセロナに舞台を移し、2月21日(火)から4日間の日程で行われる。

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