セバスチャン・ベッテルは、2015年に記録したシーズン3勝以上に、フェラーリの示した一貫性こそ将来へのより良いサインだと捉えている。
レッドブルでドライバーズタイトルを4連覇し、2015年からフェラーリをドライブする28歳のドイツ人は、昨年の開幕戦でいきなり3位表彰台を獲得すると、続く第2戦のマレーシアではフェラーリ移籍後初優勝を早くも成し遂げた。
さらに彼は、2勝目を挙げたハンガリーまでの7戦で4度の表彰台を手にすると、2位フィニッシュのモンツァに続き、第13戦シンガポールGPで3勝目を達成。その後の終盤6戦でも4度表彰台に登ったベッテルは、1年目のフェラーリドライバーとしては最も多くの表彰台(13回)を獲得した。
「フェラーリで勝つのは特別なことだ」と、ベッテルがドイツのAUTO BILD MOTORSPORTに語ったと、F1iが伝えている。
「だから今は、彼らとチャンピオンシップを獲ることがどんな感覚なのかを知りたいんだ」
ベッテルは、2016年を楽観視している理由を問われると、次のように答えた。
「誰も(2015年に)3勝するなんて思っていなかったし、僕らが示した一貫性はそれ以上に重要なものだった。僕らが正しい軌道にあることを証明していると言えるだろう」
フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、昨年の遅い時期までマシン開発を続けたことで2016年型マシンの開発作業に集中するのが遅れたと認めたが、それが今シーズンの戦いに影響することはなく、王者メルセデスにチャレンジできると語っている。