レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイがフェラーリの敗因について述べ、セバスチャン・ベッテルのタイトル獲得にハイミ・アルグエルスアリが貢献したとの考えを示した。
最終戦アブダビで、マーク・ウエーバーが早期のピットストップを行い、彼の前のポジションを確保するためにフェラーリはフェルナンド・アロンソも早い時期にピットに入れた。それによってアロンソはポジションを大きく落とす結果になり、タイトルを失った。
ウエーバーはピットアウトした際にアルグエルスアリにしばらく押さえられタイムをロスし、アロンソの前に出られなかった。しかしウエーバーがこの時彼に押さえられたことがベッテルには助けになったとニューエイは言う。
「皮肉なことに、アルグエルスアリがマークを押さえていなければ、フェラーリは彼をカバーすることを考えなかっただろう。なぜならそうするには遅すぎただろうからだ」とニューエイが語ったと、autosport.comが伝えている。
「マークが押さえられなかったら、彼らは彼をカバーできなかったのだ。だからSTRは本当に我々の役に立ってくれた。無意識にだとは思うが」
ニューエイは、フェラーリを戦略ミスに導いた要因にはもうひとつあり、それはアロンソがタイトルをベッテルとウエーバーの両方と争っており、フェラーリがどちらをマークすべきか分からなかったことだと述べている。
「今考えれば彼ら(フェラーリ)はおそらく確実にミスをしたと言えるだろう。フェルナンドがステイアウトしていれば、彼は4位でフィニッシュしていただろうからね」
「レースのあの段階でははっきりしなかった。彼らがマークとセブのどちらに集中するかが問題だったのだろう」
「彼らはどちらをカバーすべきか分からなかったのだ。そして間違った方をカバーしてしまった。だがフェラーリに公平を期して言うなら、それをあの時点で予想するのは難しかっただろう」