F1第12戦ベルギーGPは、現地時間28日にスパ-フランコルシャンで44周の決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが今季7勝目を飾った。小林可夢偉(ザウバー)は12位だった。

 気温16度、路面温度24度。決勝のスパは週末の雨模様も影を潜め、曇り空のドライコンディションでスタート時刻の午後2時を迎えた。グリッドでは、予選後に5グリッド降格のペナルティを受けたパストール・マルドナド(ウイリアムズ)が21番手にポジションを下げたが、予選107%ルールに觝触したミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)を含む4人のドライバーはレースへの出走を許可され、全車がスタートのグリッドについた。

 スタートでは、見事な加速を見せた5番グリッドのニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がオープニングラップでトップを奪取。逆に出遅れた3番手のマーク・ウエーバー(レッドブル)は8番手にポジションを下げる。さらに後続では7番手スタートのブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)が1コーナーでハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)に追突し、これに連鎖するかたちで他の数台も接触。12番手スタートの可夢偉もフロントウイングに軽いダメージを負ったが、ラップタイムには大きな影響なくそのまま走行を続けた。

 レースは、3周目にトップに返り咲いたベッテルが集団を引っ張るかたちとなるも、ベッテルを含む多くのマシンはタイヤのブリスター(タイヤ表面の火ぶくれ)に悩まされ、4周目には早くもピットインするマシンが現れる。レースリーダーのベッテルも終始トップを走りながらも、ブリスターの影響で他の上位勢より早めのピット戦略をとらざるをえず、ライバルよりも1回多い3回ストップでレースを進めることになった。

 しかし、ベッテルを追うライバル勢もルイス・ハミルトン(マクラーレン)が可夢偉と絡んでクラッシュ、リタイアすると、セーフティカーラン後のリスタートをトップで迎えたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も直後にベッテルにオーバーテイクを許す。これで最後のピットストップをトップで迎えたベッテルは、その後のレースをコントロールして44周を走破。今季7勝目、通算17勝目をポール・トゥ・ウインで決めた。

 2位は、2回ストップを選択したウエーバーがスタートの失敗を挽回する走りで、レース終盤にはアロンソをオーバーテイク。レッドブルの1-2フィニッシュに結びつけた。また3位には、13番手スタートながら3回ストップで終盤に追い上げを見せたジェンソン・バトン(マクラーレン)が残り2周でアロンソを料理し、今季6回目となる表彰台を獲得した。

 4位はアロンソ。5位には最後尾スタートから追い上げ、最後チームメイトのロズベルグを交わしたシューマッハーが入り、20周年の記念レースでその健在ぶりを大いにアピール。一方、序盤にハミルトンと接触した可夢偉は、終盤にもルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ)の追突を受け、結局12位でフィニッシュした。

 セナは13位で完走は19台。なお、ハミルトンと可夢偉の接触はレーシングアクシデントと判断され、両者へのペナルティは見送られている。

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