2012年F1第12戦ベルギーGPの金曜フリー走行2回目は、ひどいウエットセッションのため、全車一度もアタックラップを行うことなく終了した。
ウエットコンディションのFP1から2時間半、14時スタートのフリー走行2回目も生憎の激しい雨に見舞われた。セッションは気温11度、路面温度12度とかなり肌寒く、コース上も横殴りの雨で、FP1同様ヘビーウエットでの走行となった。
午前中にエンジントラブルに見舞われたフェリペ・マッサは、セッション開始前にエンジンを交換。ウイリアムズとHRTはFP1を走らなかったブルーノ・セナとナレイン・カーティケヤンがそれぞれコクピットに戻っている。
しかし、セッションはコースオープン後も走行を始めるドライバーは現れず、開始から45分は各チームともガレージで天候の回復を待つ状態がしばらく続いた。
残り40分になって、ようやくメルセデスのニコ・ロズベルグがウエットタイヤでコースインすると、チームメイトのミハエル・シューマッハー、ケータハムのヘイキ・コバライネンがそれに続いた。ここでメルセデスの2台は、ピットインを挟みながらそれぞれ3、4周を走行するもタイムは記録せず。また、アウトラップでスピンを喫したコバライネンも、1周のインスタレーションラップで一旦走行を終えた。
残り25分が過ぎ、今度はマクラーレンの2台に加え、レッドブルのセバスチャン・ベッテル、フェラーリのマッサらがコースイン。しかし、ここでもタイムが計測されることはなく、各自3周前後で走行を終了する。
未だ1台のタイムもないまま迎えたセッション終盤も、アタックラップに向かうマシンは最後まで現れず。結局、初日のFP2は時間内にコントロールラインを横切ったシャルル・ピック以下10台のタイムが記録されただけの散々なセッションで幕を閉じた。