2013年F1モナコGPの日曜決勝で、マクラーレンのジェンソン・バトンは6位、セルジオ・ペレスは16位(DNF)という結果だった。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝=6位
最初はあまり期待が持てないように思えたが、モナコでは何が起こるか分からないから、最後の最後まで頑張らなければならないんだ。今日はそうして報われたよ。
序盤はいいラップタイムで走り、エイドリアン(・スーティル)を抜いた。ヘアピンでフェルナンド(・アロンソ)に仕掛けようとして彼のリヤホイールにヒットした。だから後ろのチェコにあまり注意を払っておらず、彼はトンネル出口のハーバーシケインへのブレーキングで見事なオーバーテイクを仕掛けてきた。
リスタートの後、エイドリアンはヘアピンでとてもうまいアクションをとり、僕にチャレンジしてきた。その前に自分がフェルナンドにトライして失敗したから、うまくいくとは考えていなかった。
レース終盤、チェコとキミ(・ライコネン)が絡み、彼らのマシンがダメージを負ったためにスローペースで周回することになり、その後ろでバトルが始まった。ラスカスでフェルナンドのインに飛び込むチャンスをつかみ、6位に上がった。すごく楽しかったよ。
チェコが最後になってリタイアしたために僕らは大量のポイントを獲得することができず残念だった。そのままポイントを取れていたらチームにとって大きな助けになったんだけどね。でも僕がポイントを稼いだし、前が空いている時の僕らのペースはよかったから、今日はいい要素を見つけることができた。
セルジオ・ペレス 決勝=16位(DNF)
僕は素晴らしいレースをしていた。何台もオーバーテイクしていたんだ。でもトンネルを抜けた後、キミ(・ライコネン)を抜こうとした時、彼は十分なスペースを与えてくれなかったと思う。その結果、ハーバーシケインの入り口で僕は壁に押し付けられた。
本当に残念だよ。あの場所でジェンソン(・バトン)とフェルナンド(・アロンソ)を抜き、ジェンソンからはあそこでオーバーテイクされた。でもキミとのクラッシュは避けられなかった。もちろんモナコで追い越すときには常にリスクは伴うけれど、最終的にはお互いに少しスペースを残す必要がある。
キミは僕に全くスペースを与えなかった。僕には避ける術はなかった。あのアクシデントを避けることができる人間がいるとしたらそれはキミだ。
あの接触の結果、僕のマシンのブレーキダクトに影響が出て、フロントブレーキにオーバーヒートが起きた。実際、ブレーキがきかなくなってきたんだ。
必死に走り、速さを発揮し、チェッカーに近づいていたのに、結局グランプリをリタイアで終えなければならないなんて、なおさら悔しい。だから僕はものすごくがっかりしている。チームのためにも自分自身のためにもね。