ペンスキーレーシングはウィル・パワーが2010年のIRL全戦に出場することを発表。09年はスポットでの参戦だったパワーが、来季はペンスキーの3台目としてフル参戦することとなった。
パワーの09年は脱税容疑で裁判所に出廷していたエリオ・カストロネベスに代わって出場したほか、スポットで参戦していた。そして第14戦インフィニオン・レースウェイではネルソン・フィリップとのクラッシュで入院。
だが、それまでのレースでは、カストロネベスが復帰、3台目として出場したロングビーチでのポールポジション、2位フィニッシュなど好成績を挙げ、インディ500での5位、エドモントンでの優勝など6レースで優勝1回、2回のポール、4回のトップ5フィニッシュを記録。
来季に関しては引き続いてベリゾン・ワイヤレスのスポンサードを受けてペンスキーの3台目としてフル参戦、カストロネベス、ライアン・ブリスコーとともにシーズンを戦う。
「ウィルはペンスキーレーシングにとって素晴らしい成果を挙げてくれた。そして2010年はベリゾン・ワイヤレスのマシンでフル参戦できることになり、我々は非常に興奮している」とチームプリンシパルのロジャー・ペンスキー。「彼は、エリオとライアンとともに、常に優勝やポールポジションへの争いに加わっていけることを証明した。ベリゾン・ワイヤレスには我々のレーシングプログラムに引き続いてサポートしてくれることに感謝の意を表したい」。
28歳のパワーも今回のフル参戦について喜びを語っている。
「ペンスキーレーシングでフルシーズン戦えるようになったことは、夢が実現し、本当にうれしい。このチームと一緒に戦えたことは自分のキャリアの中で一番の経験だった。今から2010年のシリーズがとっても待ち遠しい。ベリゾン・ワイヤレスとペンスキーレーシングチームのみんなには、このチャンスを与えてくれたことを感謝したい。ベストを尽くして戦う」
また、スポンサーのベリゾン・ワイヤレスのチーフ・マーケティングオフィサーのジョン・ストラットンも以下のようにコメントし、09年からのIRLプログラムだけでなく、チームのNASCARプログラムにも期待している。
「ベリゾン・ワイヤレスはペンスキーレーシング、そしてウィル・パワーとの2シーズン目をスタートさせることができ楽しみにしている。北アメリカにおけるメジャーなモータースポーツへの進出をこのような形で成功させることができた。2010シーズンは、ウィルがIRLのチャンピオンシップを争い、ジャスティン・アルガイヤーとブラッド・ケセロウスキーがNASCARでの勝利とタイトルを目指して戦うことになり、これまで以上にエキサイティングとなるだろう」