鈴鹿サーキットを所有するホンダは、今週末の日本GPでブラウンGPがタイトルを決めるかもしれないという状況にも、F1への後悔はないとの考えを明らかにした。イギリスのクラッシュネットが報じている。
伝えられるところによれば、ホンダの伊東孝紳社長は、同社がF1撤退を決断したことに対して、後悔はないと語ったという。
同社は昨年末、急速な景気後退のあおりを受けてF1からの撤退を発表。その後チームはロス・ブラウン代表の手に託され、メルセデスとエンジン供給契約を結んで今季は新チームとして参戦。開幕からタイトル争いをリードするなど快進撃を繰り広げてきた。
シンガポールGPを終え、いよいよタイトルに王手をかけたブラウンGPは、今週末、3年ぶりとなる鈴鹿サーキットでの日本GPに挑む。
昨年までホンダのワークスチームとして戦っていた現在のブラウンGPが鈴鹿でタイトルを決めようとしているなか、同社の伊東社長はこのスポーツを残さないという社の決定には後悔がないと語り、自動車業界は今も深刻な不況のなかにあって、経営は薄い氷の上を歩くような状況だとコメントした。
「我々はF1チームを運営する難しさを学んだ。もし我々が再び戻るときがくれば、その教訓を生かさなければならない」
「スムーズなかたちでチームを引き継いでくれたロス・ブラウンとチームの力強いリザルトにも感謝をしている」