ホンダは8日発表した2013年のモータースポーツ活動計画の中で、今季のスーパーGT500クラスのラインナップについて発表した。長年童夢に在籍した小暮卓史が移籍するなど、多くの変化が見られているほか、マシンにも大幅な改良が見られた。
2010年からHSV-010 GTを投入、その年にウイダーHSV-010がチャンピオンを獲得したスーパーGT500クラスのホンダ陣営だが、2011年、12年とチャンピオン獲得はならず。昨年は優勝1回、ランキング最上位は5位と苦戦することとなった。
そんなホンダ陣営は今季に向け、ドライバーの組み合わせをシャッフル。小暮が童夢からチームクニミツに移籍し、伊沢拓也とコンビを組むことに。また、チーム国光から入れ替わる形で山本尚貴が童夢に移籍。新たに起用される昨年FIA-GT1世界選手権2位のフランス人ドライバー、フレデリック・マコウィッキとコンビを組むことになった。
さらに、ARTAはラルフ・ファーマンに加え、昨年までGT300クラスでARTA Garaiyaをドライブしていた松浦孝亮がGT500復帰を果たすことに。NAKAJIMA RACINGでは道上龍に加え、中嶋大祐がGT500デビューを飾ることとなった。KEIHIN REAL RACINGは塚越広大、金石年弘のコンビで変化はない。
すでに新シーズンに向けてライバルのレクサス、ニッサンはテストで新たなエアロ等も投入しているが、会場には2013年仕様とされるHSV-010が展示された。このHSV-010にはボンネットに変化が見られるほか、今までリヤ一本出しだったエキゾーストの出口がサイドステップ部分に、また、フロントタイヤ後方にラジエターが見えないなど、大幅な改良を施されていることがうかがわれた。
2013年に向け捲土重来を期するホンダ陣営が、大幅な体制変更でどういった戦力を築き上げるのか。シーズン開幕が待たれるところだ。