マクラーレンのロン・デニスは承諾しなかったものの、ホンダには2016年に2チーム目にエンジンを提供する能力はあったと、英国オートスポーツが報じている。

 レッドブルはルノーとの契約を昨年末に解消すると、メルセデスとフェラーリにパワーユニットの提供を打診したが両者はそれを拒否。その後、チームはホンダにも提携を申し出た。
 しかし最終的にはレッドブルとルノーが再契約する形となり、これについてホンダF1総責任者の新井康久氏は、PU提供には「時期が遅すぎた」と述べている。

 マクラーレン・テクノロジーグループCEOのロン・デニスは以前、他チームへ供給するだけの余裕はなく、この決断は「ホンダから完全なる同意を得た」と語っていた。
 しかし英国オートスポーツの取材によると、ホンダには2チームに供給するだけの能力があり、新井氏も2017年以降にも実現の可能性があるとしている。

「カスタマーチームへの供給については、常にオープンな姿勢をとっています」と新井氏。
「2017年、2018年についても、開かれた状態です」

 またカスタマーチームからの供給についてリクエストがあった場合は、マクラーレンと話し合いの場を設ける用意があるとのことだ。

「契約の詳細についてまで語ることはできませんが、チームとして、(合意に至る前には)議論をしなければなりません。リクエストを受けるか、またはこちらが2チーム目や3チーム目にオファーをすることがあるとすれば、マクラーレンとオープンな議論をしていくつもりです」

 パフォーマンスと信頼性の低迷が2015年のホンダのF1復帰に水をさし、マクラーレンはたった27ポイントの獲得で、コンストラクターズランキング9位に終わった。

 2チーム目への供給がホンダにとっての助けになるかとの質問に対し、新井氏は「『サイズゼロ』のコンセプトはマクラーレン独自のものなので、そうはならないと思います。PUがカスタマーチームでうまく機能するかどうかは、分かりません。ひとつ確かなのは、2チーム目への供給は信頼性を向上させるということです。ただし、パフォーマンスについては何とも言えません」と答えている。

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