ウイリアムズのテクニカルディレクター、サム・マイケルは、今季の不振を受けてチーム体制の変更が行われることを明らかにし、自身がチームを離れる可能性も否定しなかった。
ウイリアムズの今季序盤はシーズン前の期待に遠くおよばず、ルーベンス・バリチェロもパストール・マルドナドも3戦の中で1ポイントも獲得できなかった。
チームは次戦トルコでの大幅なアップデートに期待を抱いているものの、数週間のうちにチームの組織再編が行われる見込みであると、マイケルは述べた。
「今年我々が行ってきた仕事は十分なものではない」とマイケル。
「さまざまな理由があるが、いずれにしても我々の今の状態がよくないことは明らかであり、そのことに私は悩まされている。今ウイリアムズのチーム内部について評価し直しているところだ。その作業には私も加わっており、チームに指示されたことを喜んでいる」
「何も変えないとしたら、それに不満を持っただろう。自分も含めてだ。誰もがすべて完璧だと言ったとしても、私はそうでないことを知っている。我々チームとしての仕事に満足していないので、自分自身を含めて評価し直す。自分だけ除外することはない」
「テクニカルディレクターの私が、エアロチーム、デザインチーム、オペレーショングループ、車体力学、KERSスタッフなど私の下で働くテクニカルチームを選んだのだ。だからそれがうまくいかないのだとしたら、私の責任であり、今の我々はそういった状況にある」
自分のポジションの変更も考えているのかという問いに対し、マイケルは「まだ分からない」と答えた。
「我々はまだそこまで決めてはいない。チームが何を望むかによる。私自身についてもそうだが、私は何よりもチームのことを考えている」
「チームは何を望むかを決めなければならず、そのプロセスには私も含まれている。私自身も私がしていることに関してチームにとっていいことなのかどうかを判断する必要がある」
「我々は皆契約を結んでおり、私は今季末までの契約を持っている。そのため、再編成によって私がウイリアムズを離れるにしても残るにしても、契約に従い、今年末まではチームにとどまる」
ウイリアムズの組織再編成はチーム上層部に関しても検討され、配置換えだけでなく外部からスタッフを新たに雇い入れる可能性もあるということだ。