マクラーレンは、今週末のスペインGPで新しいノーズを使用することを明らかにした。マクラーレンはムジェロでのF1合同テストで高さを増したノーズのテストを行っていた。
テスト最終日、マクラーレンは、フロントが従来型より高くなり、長いピラーがついたノーズを試していた。マクラーレンは今季、他のライバルチームと異なり、ステップドノーズを使わず、マシンデザインに独自のコンセプトを採用したが、このノーズにより、実質的にステップドノーズコンセプトに近づくことになる。
チーム代表のマーティン・ウィットマーシュは、水曜、ボーダフォンのインタビューイベントにおいて、スペインGPに新ノーズを持ち込み、決勝でも走らせる見込みであることを明かした。
「日曜にそれを使う可能性は高い。我々のドライバーたちは今回これを初めて体験することになる」とウィットマーシュ。
「ムジェロテストで大量のフィードバックを得たため、準備を整えるためのデータは確保しており、コース上でパフォーマンスを見つけ出せる」
新デザインのフィロソフィーについて、ウィットマーシュは、ノーズの高さを上げたことで空気がスムーズにマシンリヤに流れると述べた。
「もちろん従来から、ドラッグを下げ、ダウンフォースを高めることを目指している。だが現在のF1ではその向上は大きなものではなくなってきている」
「ノーズとフロントウイングについてだが、アタッチメントパイロンが大きく変わり、他にも小さな変化がある」
「空気をマシンリヤに向けてうまく流せる。今のF1ではマシンのきわめて重要な部分において非常に小さな改善を探している。マシンリヤ部には多くの制限があるので、リヤ自体を開発するよりも、そこに流れる空気をコントロールすることでより大きな改善を行う」