マクラーレンのテクニカルディレクター、パディ・ロウは、メルセデスが開発したDRS連動Fダクトデバイスがレギュレーションに違反しているのかどうか、完全に明らかにならない限り、このデバイスの開発に取り掛かれないと述べた。

 メルセデスは、リヤウイングにスロットを設け、DRSの動きに伴い、フロントウイングに空気を流してストールさせ、直線スピードを向上させている。このデバイスは合法であるとFIAは判断しているが、レッドブル・レーシングとロータスは疑問を呈している。
 これまでこの論争に加わっていなかったマクラーレンだが、パディ・ロウは、今週、このデバイスに関してレギュレーションの解釈が明確になっていないとして不満を表した。

 チームのインタビュー企画において、メルセデスのデバイスの合法性に関してどういう見解を持っているかと聞かれ、パディ・ロウは次のように答えた。
「我々は強い意見を持ってどちらかの立場に立っているわけではない。今我々が求めているのは明確化だ。もっと早く明確化がなされていればありがたかった。中国で何が起こるか注目している」
「明確化がなされるまでは、この方向に向けて大量の労力を注ぎ込むのは難しい。そのため今は動きが取れない状態だ」

 ロウは、問題なのはDRSのフラップを他の意図に利用することが道義的に正しいかどうかではなく、レギュレーションの文言がそれを禁止しているのかどうかであると述べている。
「メルセデスのシステムを見ると、これがDRSに関して意図された精神に一致しているかどうかの議論が生じる。実際、精神に一致してはいない。DRSはリヤウイングのフラップとして作られたものであり、それ以外のものではない」
「彼らがこのシステムを使用し続けてもいいのかどうかという議論の論点は、規則の精神と一致しているかどうかではなく、規則の文章がそれを禁止しているかどうかだ」

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