マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、2015年、パフォーマンスが低いマシンで苦労しながらも最後まで前向きに努力を惜しまなかったフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンを称賛した。しかし彼らの士気を保つためにも、今年は是が非でも向上を果たさなければならないと認めている。

 パワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰したホンダと組んで過ごした最初のシーズン、マクラーレンは低迷し、コンストラクターズ選手権9位に沈んだ。

 マクラーレン・ホンダは、圧倒的優位に立つメルセデスを倒すことを目標に長期的なプロジェクトに取り組んでいると繰り返し主張、アロンソとバトンはチームを信じ、その方向性を支持していると述べて根気強く1戦1戦を戦った。

 2016年最初のテストでマシンに改善が見られなくてもドライバーたちは前向きな姿勢を維持できると思うかと聞かれたブーリエは、「そうは思わない。もう1年(去年と)同じようなシーズンを過ごすことなどできない」と答えたとMotorsport.comが伝えた。

「ドライバーたちに対してはすべて率直に話してきた。そのため彼らは我々の行動に賛同してくれている。だが去年と同じようなシーズンをもう一度過ごしたくないのは明らかだ」
「彼らは勝つために、少なくとも上位で戦うためにF1で走っているのだから」

 ふたりのドライバーがシーズンを通して前向きにチームに貢献してくれたことが、自分にとって大きな励みになったとブーリエは述べた。

「最終戦ですら彼らはポジティブな気持ちを保っていた。それは私にとって非常に意味のあることだ」

「確かに彼らはパフォーマンスがよくないことに苛立ちは感じていた。それでも19戦を経てもなおそういった(ポジティブな)ムードを保っていたのはいいことだった」

「フェルナンドが『移籍を後悔していない』『チームを信じている』と改めて発言しているのを読んだ。彼はそういった発言を2週間ごとに繰り返してきたし、ファクトリーでも同じことを言っている」
「ああいうシーズンを過ごした後で(チームへの)信頼が揺らいでいないのを知り、非常に心強く感じている」

 マクラーレンとホンダは、2016年も“サイズゼロ”のコンセプトを維持しつつパッケージを改善していくと示唆している。

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